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球界スクープ! 「トラの子の一点」 阪神優勝への秘策! 元レッドソックス主砲を後半戦から助っ人投入

 メジャーリーグで通算2574安打、555本塁打を放った伝説の強打者マニー・ラミレス外野手(44)が日本球界入りすると報じられた。それも、入団するのはNPB12球団ではなく、四国アイランドリーグPlusの高知ファイティングドッグス。このラミレスとは、どういう選手なのか?
 「レゲエの神様、ボブ・マーリーを彷彿させる縄暖簾のようなドレッドヘアで知られ、“怪人”の異名を持つドミニカン。レッドソックス時代の2004年にホームラン王に輝き、チームの86年ぶりのワールド・シリーズ制覇に貢献しました」(スポーツ紙デスク)

 メジャー通算で歴代15位の555本塁打をはじめ、通算打率3割1分2厘、出塁率4割1分1厘で、主に4番として活躍。過去に来日した元メジャーリーガーの中でも最強のスラッガーだ。
 「そんな華々しい経歴を持つラミレスですが、'09年に禁止薬物を使用したとして出場停止処分を受けています。'11年にも再び薬物規定違反の疑いがもたれ、追われるようにメジャーから引退。しかし、'13年に台湾で現役復帰し、'14年には米・カブスとマイナー契約を結び、3Aでプレーを続けてきました。メジャー通算19年で約243億円を稼いだ大富豪で、『金銭より大好きな野球を続けたい』という一念から来日するようです。ベースボールそのものを楽しみたいのでしょう」(同)

 元スーパースターとはいえ、言うなれば典型的な“訳あり商品”。しかし、そこに目を付けたのが「右の大砲」不足に悩む阪神だ。
 主砲の福留孝介、FAで獲得した糸井嘉男(前オリックス)はいずれも左打者。ドラフト1位ルーキーの大山悠輔内野手は右の大砲候補だが、いかんせん新人で育成に時間が掛かる。

 「右の大砲」を欲しがる理由は、まだある。
 今季のセ・リーグは「巨人がぶっちぎり優勝する」というのが大方の見方だ。打撃陣には球界を代表するリードオフマンの陽岱鋼外野手(前日本ハム)が加入。不安材料だった中継投手陣も、通算141HPの変則左腕・森福充彦投手(前ソフトバンク)、さらに、先発には2ケタ確実な前DeNAのエース山口俊投手をFAで獲得。昨年末も、トレードでゲットした前日本ハムの左腕エース吉川光夫が先発陣の一角に加わるはずで、30億円超の巨大補強が巨人を甦らせるというのだ。

 2年目を迎えた金本阪神の主な即戦力補強は糸井だけ。巨人を打ち負かすには、コマ不足の感は否めない。そこで、冒険を覚悟で、訳あり商品に触手を伸ばす必要があると判断したのだ。
 「球界は昨年、清原和博氏が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されたこともあり、薬物に神経をとがらせています。阪神としても、かつて禁止薬物に手を出した選手をいきなり入団させれば、マスコミの格好の餌食になるのは明白で、チームの士気にも影響が出かねません。そこで、まず独立リーグでプレーさせて、球界内外の反応を見ようとしているのです。いわば試用期間。そこで問題が起こらず、かつタイガースが夏頃まで優勝争いを展開した場合、オールスター明けから投入するというシナリオです。巨人がどれだけ左投手を補強しようとも、右の大砲ラミレスが加われば恐れるに足らず。一気にスパートをかけ、ゴール前で逆転優勝する青写真です」(ベテラン阪神担当記者)

 阪神と高知は、極めて友好的な関係にある。高知県安芸市は、かつて阪神が一軍キャンプを張った地で、今も二軍キャンプが行われている。'15年6月にはレンジャーズを自由契約になった藤川球児投手が高知に入団し、翌'16年に、4年ぶりに阪神に復帰している。
 すでに高知と契約合意したラミレスは3月上旬に来日し、チームに合流するという。契約は、当面は前期のみの3カ月間。月収は通常「月10万円」が相場だが、ラミレスには住宅費などの諸費用込みで40万円が支払われるとの噂で、背番号はドジャースなどでつけていた「99」に内定している。
 「日米野球などで5回以上の来日経験があり、日本の文化、環境には慣れています。高知はソフトバンクの三軍とホームアンドアウェーで2試合ずつ計4試合の定期交流戦を実施しています。レッドソックス時代にエースと主砲としてチームを支えた松坂大輔と対戦する可能性もあり、『楽しみ』と話していました。しかし、これはブラックユーモアではない。日本シリーズでの対決を示唆しているのです」(前出・スポーツ紙デスク)

 しかし、独立リーグといえども、薬物問題がクリアにならなければビザも下りない。阪神はそれをも静観しているのだ。
 「金本監督は今季後半の優勝戦略として、福留、ラミレスを3、4番に据えるプランを考えている。開幕時は糸井と昨季の新人王・高山俊を1、2番で起用するけど、後半戦から糸井を5番に固定し、ジクザグのクリーンナップを完成させる。楽しみやね」(阪神OBの野球解説者)

 星野仙一監督、岡田彰布監督時代は就任2年目に優勝している。それも1年目は、金本阪神と同じ4位スタートだった。今年のタイガースは侮れない。

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