'05年オフ、巨人から「4年連続V逸の原因」と名指しされ戦力外通告された清原容疑者だが、理由は打撃不振より素行の悪さにあった。当時から「違法薬物を使用している」という噂は絶えず、捜査当局やマスコミに注目されていた。その疑惑が、今あらためて当時の巨人選手にも向けられだしたから大変だ。
清廉でクリーンなイメージの巨人・高橋由伸新監督だが、現役時代は清原一派とみなされ、ナイター終了後に六本木界隈を一緒に遊び回る姿を黒服たちに目撃されている。
「当時の主砲・松井秀喜(現・巨人臨時コーチ)がヤンキースに移籍した'03年以降、巨人は清原の一人天下。他の選手は誰も逆らえない状況でした。清原は同じ大阪出身の元木を舎弟のように可愛がっており、その元木を通して東京ドームの試合後などに主力選手を誘い、六本木や西麻布界隈をにぎわしていました。高橋監督もそのうちの1人。本来、高橋監督は群れない性格で、松井とともに清原とは一線を画していた。しかし、ゴジラのメジャー転身で浮いた存在になってしまうと、そこはお坊ちゃん育ち。結局、孤立を恐れてか清原派に加わり、一緒に飲食するようになったのです」(当時の巨人担当記者)
清原容疑者の薬物使用が始まったのは、巨人移籍2年目の'98年ごろとされる。最初はアンフェタミン系の興奮剤グリーニーをコーヒーに溶かして服用する程度だったようだが、巨人在籍最後のころは悪化した膝の痛みを和らげようと、痛め止めの薬や数々のサプリメントと併用。「効くぞ」と同容疑者に勧められ、分からぬまま試していた選手もいたという。
「捜査関係者によれば、清原容疑者が覚醒剤を購入した複数のルートが、巨人時代に知り合った男や、その男を介して知り合った売人ということが分かった。当時、清原派と称された巨人選手で、現在も巨人にいるのは高橋監督と現役の内海、復帰した二岡コーチ。いずれも屋台骨だけに、もらい事故が懸念されている。このことで反社会勢力に脅され、八百長にかかわる…そんな“最悪のシナリオ”も想定せざるを得ない」(全国紙の社会部記者)
金本知憲新監督を迎えた阪神も対岸の火事ではない。学年は清原容疑者が1年上だが、金本監督とは広島時代に親交を深め、その影響もあって熱心に筋力トレを始めたという。精神修行のために2人で鹿児島の最福寺を訪ね、護摩行を行ったのは'99年。大阪ミナミのクラブで豪遊する姿もたびたび目撃されている。
2月4日放送のテレビ朝日『報道ステーション』に登場した元暴力団担当刑事によれば、元ボクシング世界チャンピオンの紹介で暴力団を紹介され、反社会勢力と接点ができたそうだ。
「金本監督は、暴力団との親密な交際が明らかとなり芸能界を引退した島田紳助氏を通してこの元プロボクサーと接点があり、金銭トラブルを解決してもらった」という情報もある。そのせいか、今回の清原逮捕に関して「それはなし」と取材陣の質問を黙殺、不快感を隠さない。
警視庁組織犯罪対策5課は、清原容疑者から押収したスマホ2台、ガラケー2台の徹底解析を進めている。そこには球界関連とみられる複数の名前などもあるとされ、どこで火の手が上がるか、巨人・阪神への延焼はあるのか、かかわったプロ野球関係者は気が気ではない。