「日テレの成功例を見たら、二番煎じと後ろ指をさされても手を出しますよ。ゆるキャラ利権がこれだけ美味しいとは夢にも思わなかった」(関係者)
ゆるキャラといえば『ふなっしー』を筆頭に『くまモン』や『ちっちゃいおっさん』など、いまや全国レベルの人気者と言っても過言ではない。そんなブームにいち早く便乗し商品化したのが日テレだ。
「子会社である日本テレビサービスの昨年度の売り上げが8億9000万円。営業利益は2億2000万円。同社の売り上げの9割をゆるキャラ利権が占めているんです。しかも、ふなっしーがブレイクする前にインセンティブ契約を結んでいるため、利益の9割が入りましたからね」(関係者)
日テレのゆるキャラ便乗商法はまだまだ続きがあるという。現在、『ふなっしー』のアニメ制作企画が浮上しているというのだ。
「現在、日テレの悩みはテレ朝が持つ『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』などの強力なアニメコンテンツがないこと。日テレには『アンパンマン』があるが、幅広い視聴者層をゲットできない。『名探偵コナン』も読売テレビの制作で、小学生から中学生を確保できるコンテンツは皆無なんです」(関係者)
気になる“アニメ版ふなっしー”の内容とは。
「梨の妖精であるふなっしーが、生き別れたお母さんを探すうちに千葉県の農家に拾われるんです。家族との交流を軸に母親探しが進行する。放送は来年4月頃になる予定」(関係者)
いずれにせよ、秋以降も各テレビ局が商品化した“ご当地ゆるキャラ”競争はますます激化しそうだ。