ジャカルタ近郊のゴルフ場で、休日のゴルフを7月上旬に楽しんでいた日本人グループ。クラブハウスで休憩中に事件は起きた。
「突然、入国管理局の係官という連中が現れ、法律で外国人が常時携帯を義務付けられている旅券(パスポート)と暫定居住許可証(KITAS)の提示を日本人ゴルファーに求めたのです。休日のゴルフ場ですからKITASはあっても旅券はコピーを持っていた人が何人かだけ。しかし係官はあくまで原本提示を求めたそうです」(現地特派記者)
結局、日本人約20人が平均で1人300万ルピア(約3万円)の“罰金”を払わされるはめに。
レバランが近づくと、給与が安い公務員は家族と過ごす休暇用の「特別小遣い稼ぎ」の必要に迫られ、一般市民や外国人などの弱い立場の人から“徴収する”のが年中行事化している。
「交通違反は外国人で20万ルピア(約2000円)、インドネシア人なら5万ルピア(約500円)が相場で、その額なら、まあイスラム教の喜捨(お布施)だと思って皆払うようですが、今回はケタ違いです」(同)
同様の被害は、すでに6月から多発しており、日本大使館は「当地滞在におけるパスポート及びKITASの携行について」という文書を作成して注意を促す事態となった。
ゴルフ場に現れた入国管理局係官は、罰金が現金で支払えない場合を想定してクレジットカード支払機まで持参していたという。これではお手上げだ。