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8・30『SMASH.7』新宿FACE大会に再び舞い降りた神スター・バックがTAJIRIを破る!

 ECW、WWEという「世界」を知る男であるTAJIRIが生み出した空間、それがSHASHである。

 新宿周辺を中心にして活動を始めてから7回目の大会、新宿FACEを何度も超満員にしている実績、ファンからの期待を裏切らない内容で、今回も600人(超満員札止め)の観客を集めた。
 前回の大会でフィンランドFCF王座から転落したTAJIRI、ベルトを奪ったFCFの総帥であるスター・バックの再来日、そして新しい道を見つけたと告げてスター・バックの元に行った新生・大原はじめの初登場に、観客は大きな期待を胸に秘めていた。TAJIRIの元を離れ、敵側であるFCFについた大原の行動に一番怒っていた小路晃。メインのカードでスター・バックと大原が組むこととなり、小路はTAJIRIのパートナーを志願した。
 今までのコスチュームを一新した大原、シューズに光るFCFの文字。入場するや否や、TAJIRIと大原が睨み合う。続いて入場したスター・バック、腰に光るFCFチャンピオンシップのベルト。バックが入場すると館内の雰囲気が変わってしまうような気がする。

 先発は小路と大原。「目を覚ませ!」と詰め寄る小路に対し、「これが答えだ!」と言うかのように厳しい攻撃を浴びせる大原。小路も腕を大原に叩きつけて反撃するが、大原はロープの反動を利して、二の腕を小路の喉笛に叩きつけて倒し、すかさずエルボードロップを叩き込む。小路をコーナーに投げ、TAJIRIを呼び込む大原、不気味にTAJIRIを睨みつける。手四つの体勢を制した大原だったが、TAJIRIはモンキーフリップ。お互いにブリッジの体勢で睨み合う両者。タックルでTAJIRIを倒し、エルボードロップを叩き込むとバックにスイッチする大原。バックはTAJIRIの額にナックルを叩き込んで先制。膝の状態も良くなり、何とかしてバックに一矢報いたいTAJIRIはキックで反撃。ロープに振られたところをハンドスプリングエルボーで返す。

 小路にスイッチすると、パワーを生かしてバックを攻め込む。コーナーにバックを振り、串刺しラリアットを狙った小路だったが、バックの両足キックからフライング・ラリアットで逆に攻撃される。バック得意のフィストドロップが繰り出されると、小路はグロッキーに。控えているTAJIRIにバックが唾を吐きかけると、TAJIRIも必要以上に吐きかける。パンチの連打から早くもパイルドライバーの体勢に入るが、TAJIRIのハイキックでカットされる。バックから大原にスイッチ、流れは完全にFCFサイド。ストレッチで小路のスタミナを奪おうとする大原だったが、一瞬の隙を見定めた小路がカウンターのすくい投げで叩き付ける。

 何とかTAJIRIにタッチした小路、キックのコンビネーションで大原を攻めるTAJIRI。大原が風車式バックブリーカーを狙うも、TAJIRIはヘッドシザースホイップで切り返し、返す刀でコーナーに控えているバックも攻撃する。大原のスラムを着地し、強烈な膝蹴りでお返しするTAJIRI。徐々にペースがSMASH軍に引き戻される。スイッチしたバックがTAJIRIに突進するが、胸板へのバックハンドチョップからトラースキックでその勢いを利用するTAJIRI。救出に入った大原、TAJIRIをニュートラルコーナーのバックに振ると、バックはお返しのトラースキック。カットに入った小路を場外に叩き出すと、TAJIRIに対してカーフブランディングを決めたバック。顔面を強打し動けなくなってしまったTAJIRIの姿を見て、小路が奮起する。大原にカウンターのすくい投げ、バックには強烈なラリアットを炸裂させる。諸手を突き上げ、気合を入れる小路。勢いに任せてバックにすくい投げを放とうとするが、踏ん張られてコブラツイストで返され、大原のキックをまともに浴びてしまう。バックが押さえる小路に、大原はロープの反動を利し、小路の喉笛に思い切り二の腕を叩き込む。倒れているTAJIRIにも同じ攻撃、バックが指一本でフォールの体勢に入るがカウント2で引きずり起こす。「こんなものではまだ甘い」とばかりにTAJIRIを起こすと、大見得を切ってパイルドライバーを豪快に決めたバック。大原が祈りを捧げるポーズの前で、バックが指一本でフォールしてもぴくりとも動けないTAJIRI、そのままフォール負けを喫してしまう。

 リング内に戻った小路にもパイルドライバーを決め、FCFがSMASHのリングを席巻しようとしたその時、KUSHIDAが脱兎の如く乱入、大原に襲い掛かる。しかしセミでフォール負けを喫しているFCFの怪獣ヘイモ・ユーコンセルカがKUSHIDAを抑える。続いてAKIRAがリングに駆け込んでくる。飛んで火にいる夏の虫とばかりに再度パイルドライバーの餌食にならんとした時、切り返したAKIRAはドロップキックを叩き込み、バックを場外に叩き出す。その勢いのまま「今度は俺がやってやる!」とバックに対戦要求。場外でそれを聞いていたバックは首をかっ切るアピール、「返り討ちにしてやる」と告げるようであった。

 試合後、バックは「今までの大原はTAJIRIに付いていたが、負けばかりだったではないか。それが私たちFCFに付いた途端こんなに変わったのだ。大きな変化だ! 大原はFCFに来て、遂に闘志を身につけた!」と語る。大原も「自分の手で素晴らしい未来を掴んでみせます!」と力強く語る。
 対するTAJIRIは「あんなに強い当たりをする大原は初めて」と言う。「スター・バックを見て何を感じますか?」と報道陣に問いかけたTAJIRI。「風格、目の輝き、周りを流れる空気、リングに上がった時に感じるオーラが見える気がします」と答える報道陣。「それに対してTAJIRI選手は何か対抗策を考えているのですか?」との報道陣の問いに対して「何も掴めていないです、はっきり言って」と答えたTAJIRIだが、「何度か当たっているとだんだん慣れてきて、何かが掴める気がするんです」と前向きな言葉も発する。
 世界を知る男、TAJIRIをしても未だ攻略法が掴めないスター・バック。誰かが言った、「彼は神である」と。その神に対して反撃の狼煙を上げようとしているTAJIRI。JCBホールでのSMASH開催という一つの関門を潜り抜けた男の目に、何か秘めたものがある。その輝きをリング上で見せる日は、果たして…?
(Office S.E.D. 征木大智(まさき・だいち))

◆『SMASH.7』
2010年8月30日(月)
会場:東京・新宿FACE(観客600人=超満員札止め)

<メインイベント タッグマッチ 時間無制限1本勝負>
○スター・バック&大原はじめ(9分17秒 体固め)●TAJIRI&小路晃 ※パイルドライバー

<セミファイナル シングルマッチ 時間無制限1本勝負>
○ヘイモ・ユーコンセルカ(13分20秒 片エビ固め)●KUSHIDA ※パンプ・ハンドル・スラム

<第4試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負>
○ケニー・オメガ(17分50秒 クロイス・ラツ)●Mentallo

<第3試合 タッグマッチ 時間無制限1本勝負>
朱里&○リン・バイロン(11分36秒 片エビ固め)植松寿絵&●中川ともか ※ムーンサルト・プレス

<第2試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負>
○TAKAみちのく(7分27秒 ジャスト・フェースロック)●児玉ユースケ

<第1試合 ワールドトライアウトマッチ 時間無制限1本勝負>
○AKIRA(7分58秒 体固め)●ポール・トレイシー ※ムササビプレス

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