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石原知事 麻生首相をおちょくる

 東京都の石原慎太郎知事(76、顔写真)は17日、都議選後初の定例会見で麻生首相への恨み節をエスカレートさせ、漢字間違いをおちょくった。石原与党の自公過半数割れで厳しい都政運営を強いられることになった責任はすべて首相になすりつけた。
 両院議員総会開催をめぐる自民党内のゴタゴタについて、「非常に優れた卓抜な総理大臣を頂くと、いろいろ混乱があるみたいですねえ」とまずはホメ殺し。それでも飽き足らず「自民党の国政の幹事長が都議会に来て陳謝するなんて、まさに『みぞうゆ』なことじゃないですか」と皮肉たっぷりに言い放った。
 首相が読み間違えた「未曾有」を使ったのはふるっている。国政の悪影響を受けたのは事実だし、選挙直後から自民党惨敗の責任は国政にあるとさんざん述べてきた。この日も「コメントしてもしてもしきれないね。バカバカしくて」と追撃。しかし、解散・総選挙後に民主党政権が誕生することを前提にまくし立てたから驚いた。
 「自民党が混乱するのは仕方ないけど、国政が混乱すると困る。民主党が新しい政権で言っていることをどこまでやるのか。国家の官僚支配体制をぶっ壊す端緒をつけたら、歴史的な意味があると思う。かつ目して見守りたい」

 都議会民主党との付き合い方についても「そりゃ、都議会第一党になっていままでとは存在感が違ってくるわけですからね。それなりの礼を尽くすというか、それを心得て説明なり説得をすべきだと思います。当然」と謙虚な姿勢をみせた。
 これまで知事は、長男・伸晃氏と三男・宏高氏が自民党の国会議員であることから“人質にとられている”などと陰口をたたかれてきた。ところがもはや、そんなの関係ねえ! の勢い。築地市場移転や新銀行東京問題などで民主党との激突は必至とみられており、この際、自民党は眼中にないかのようだった。
 都議選自民党惨敗を石原都政への審判とする見方も完全否定。「私、そう思っていませんね。中央(政界)の(自民)党の醜態がなかったら(自公で)過半数は維持できたと思います」
 そこはやたら強気だった。(高)

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