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6年ぶりのリーグ優勝、26年ぶりの日本一へ助っ人は第三のマスコットだけの阪神

 阪神が来季、17年ぶりの新マスコットを登場させることを発表した。85年のトラッキー、94年のラッキー以来の第三のマスコット誕生だ。ラッキーの弟ということで、名前は球団公式サイトで来年1月4日まで公募する。

 球団によると「明るい。涙もろい。ちょっぴりどんくさい。きちょうめん。頭が良い」というキャラクターで、特技は「一生懸命応援すること」という。新マスコットは球団を通じて「初めまして! ラッキーの弟です。ぼくはトラッキーくんやお姉さんに負けないくらいタイガースが好きです。ぼくにピッタリの名前をつけてね」とコメントしている。

 阪神ファンの間ではさっそく大きな反響があるというが、来季6年ぶりのリーグ優勝、26年ぶりの日本一を目指す球団の助っ人がこの新マスコットだけでは寂しい。トラッキーが登場した85年に日本一になっているという因縁はあるが、この年の日本一は、なんといっても日本球界史上最強の助っ人と言われるバースの存在が大きかった。
 今季、優勝へ後一歩だったのに、肝心な時に勝てず、2位に終わったのは、弱体投手陣が元凶。「優勝するには投手陣の補強が必要」と坂井オーナーが大号令を発し、血眼になって投手補強に乗り出したが、不発続きだ。
 ドジャース・黒田博樹、ブレーブス・川上憲伸、ロッテからFAした小林宏之など、手当たり次第に大物投手獲得に名乗りを上げたが、いずれも失敗している。黒田がドジャースに残留、川上は来季まで契約が残っているのがネックになった。小林宏も「メジャーを最優先させたい」と言って、メジャー球団からのオファーを待っている。
 八方ふさがり状態の大物投手補強にギブアップのトラ党向けスポーツ紙などはついに「ヤンキースと契約切れの来オフに井川獲得、阪神復帰へ」と、早くも来オフのヤンキースマイナー在籍の井川慶の阪神復帰をぶち上げる始末だ。来年のことを言ったら鬼が笑うというけれど、そんなことにかまっていられないのだろう。

 かけ声倒れの投手補強だけではない。半月板損傷で手術をした城島健司が開幕に間に合わないと見て、間髪入れずに楽天からFAした捕手の藤井彰人を獲得。スピーディーでタイムリーな補強に称賛の声があがったが、結果は勇み足になる恐れが出てきた。
 「城島は手術後の回復が早く、開幕に間に合うかもしれない」と、真弓監督がよりによって藤井の入団発表の際に漏らしたものだから、報道陣からは失笑が漏れたのも当然だろう。「城島が間に合うのなら、藤井はいらないじゃないか。城島が出てくるまでの間に合わせなんだから」と。
 確かに、城島が出遅れた場合のカバー役が藤井の使命なのだから、開幕OKならば、なんのための捕手緊急補強かわからなくなる。今季、楽天で嶋の控えに終わった藤井本人も出番を求めてFA移籍した意味がなくなる。しかも、ポスティングシステムでメジャー移籍するはずだった岩隈が残留では大誤算だろう。藤井は控えでも岩隈登板の時にはお声がかかる岩隈番捕手だからだ。こんなことなら、FA宣言せずにもう1年楽天にいて来オフにFA移籍した方がよかっただろう。

 迷走する阪神のストーブリーグを見ると、トラ党にしたら、結局は「マスコット第1号のトラッキーの時に日本一になったのだから、今度の新マスコット誕生で、それ以来の26年ぶりの日本一達成」という、験担ぎをするしかないか。たかがマスコット、されどマスコットと思って。

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