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球団の身売りもある!? この秋ヤクルトを待つ命運 ダノンTOB敢行か ホワイトナイト登場か(2)

 とはいえ、ダノンによるヤクルトの一気呑みを世間がスンナリ容認するとは限らない。果たせるかな、ホワイトナイト(白馬の騎士)の登場を囃す向きが少なくない。その候補としてサントリー、味の素など豊富な資金力を誇る国内勢だけでなく、米ペプシコやコカ・コーラなどが取り沙汰されている。
 「ペプシコは豊富な資金力をバックにダノンを買収しようとしたのですが、フランス政府の強力な横ヤリが入って断念した。7年前のことです。ダノンには煮え湯を飲まされた苦い経験があるだけに、もしヤクルトが泣きつけばホワイトナイトを買って出るかもしれません。しかし、その場合は逆にヤクルトが乗っ取られる。問題は、現経営陣がそこまで腹をくくれるかどうかです」(経済記者)

 そんな中、ダノンによる包囲網は着々と進んでいるという。全国で109を数えるヤクルトの販売会社には、堀会長のワンマン色が強い本社経営に批判的な面々が少なくない。そこにダノンがひそかに接近し、保有株の譲渡で「手打ちした」とのウワサもある。どれだけの“反堀派”が水面下でダノンと通じているのかは定かではないが、“内部”の全面支援の下でダノンがTOBに打って出ればどうなるかは自ずと明らかだ。
 といってホワイトナイトの登場に期待すれば、ダノンを排除できる公算が高まるとはいえ、今度はいつ寝首をかかれないとも限らず、ヤクルトの非常事態はいずれにせよ避けられそうもない。そしてもちろん、『東京ヤクルトスワローズ』の去就が新たな問題として浮上するのも確実だ。

 ヤクルトはスワローズ球団株の8割を所有しており、野球協約は「日本に国籍を持たない者の持ち株が49%を超えてはならない」と規定している。ダノンやホワイトナイトが保有株を49%未満で寸止めしてくれれば問題はないが、どちらにせよ、世間の耳目を集める球団の身売り騒動に発展すれば、昨年の『横浜DeNAベイスターズ』に続き、またぞろプロ野球ファンこそいい面の皮である。果たして行き着く先は−−。
 「春先ごろから大手証券マンを名乗る人物が、ヤクルトの株主に『株を売ってくれないか』と執拗にアプローチして話題になった。その時点では、まだダノンがヤクルトに株買い増しの“匕首”を突き付けていません。株主名簿は外部の入手が困難です。背後にダノンの強い意向があったならば、血で血を洗う壮絶バトルへの発展は必至でしょう」(情報筋)

 10月13日から始まるクライマックスシリーズ同様に、ヤクルトの命運を懸けた攻防戦から目が離せない。

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