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北方領土返還にしゃしゃり出た“堕ちたキングメーカー”森喜朗の残念過ぎる策略

 4月に訪ロする安倍総理の特使として、森喜朗元総理が2月12日にモスクワ市を訪問。プーチン大統領と会談した。ところが、この際行われた北方領土返還交渉が、永田町から反発を買っているのだ。
 「『3島か2島返還』を持論とする森は、プーチンから『受け入れ可能な解決策を模索』との言葉を引き出したが、具体的な腹案は出ずじまい。結局、自らの影響力を誇示することに終始し、『またもロシアにしてやられた!』ともっぱら。今ではその提唱論も、“シンキロー”だと嘲笑を買っているのです」(政治部記者)

 ただ、それも無理からぬ話。実は今回、ロシア側が会談に及んだ裏には、「天然ガスの売り込み」という商売上の理由があったと評判だからだ。
 外務省関係者がこう話す。
 「ロシアは欧州に豊富な天然ガスを販売しているが、ここ数年米国などで新燃料のシェールガス(=泥岩に含まれたガス)が採れ始め、価格が暴落しだしているのです。そのため日本を次なる輸出国に狙っている。プーチンが北方交渉に前向きなリップサービスを見せるのは、そのためなのです」

 ちなみに、現在我が国は東日本大震災の影響で、原発再稼動に見通しが立たない状態。火力発電でこれを補っているが、ロシア側はその原料として天然ガスを売り込もうと躍起なのだ。
 もっとも、気になるのは天然ガス貿易を実現すれば、北方領土が返還されるのかという点だろう。だが、これには否定的な見方が圧倒的だ。ロシアの内政通がこう語る。
 「昨年、メドベージェフ首相が国後島を視察。日本国民の感情を逆なでしたが、現在ロシアは択捉島にスキーやダイビング、温泉施設を備えた30ヘクタールもの一大リゾートを建設中。しかも、北方4島への移住者も急増中で、10年住めば自分の物になるという賃貸物件をも政府が建設しているのです。また、北方領土近海は世界三大漁場に数えられる豊かな海域。これらを考え合わせれば、返すことなど到底ありえないのです」

 またまた、日本は騙されることになりそうだ。

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