中学校は関係した生徒9人と保護者を集めて厳重に注意したというが、「いじめとは認識していないが、悪ふざけの延長」としている学校側の態度に問題はないのだろうか。
該当する動画は削除されたが、映像を見たというジャーナリストは話す。「修学旅行でよくふざけてやる枕投げがエスカレートしたものでしょうが、悪ふざけと片付けてしまう学校側の対応にはクビをひねらざるを得ない。旅館でこれだけ大騒ぎしていれば周りも気づくだろうし、注意されるべき。そもそも教師たちは何やってたんだという批判を免れない。別室で酒盛りでもしてたんでしょうかね。かかわった生徒たちは当然きつくお灸を据えられるべきですが、教諭たちも監督不行届モノですよ」
ネット上でも「映像にゾッとした」、「親や先生がこれはいじめだとさとさず どうやっていじめなくすんだよw」、「下手すりゃ第二のマット事件じゃん」という書き込みまで。1993年に山形・新庄市の中学校で男子中学生がいじめ死した「山形マット死事件」を思い出したという前出のジャーナリストは、「いまはこんな形で画像が公開されてしまう時代になった。憶測の域を出ないが、山形の事件のときも今回のような悪ふざけがエスカレートした先のいじめ凶行だったのではないか。中学校側も映像を検証しているなら『悪ふざけの延長』というのは、どう見ても無理がありますよ。逆に、これを悪ふざけと認定してしまう世の中では、第二、第三のマット死事件はこれからも起こると思いますね」と警鐘を鳴らす。
群馬県教育委員会と中学校側の真摯な対応が望まれる。