同番組で注目を集めたのは、彼女がテレビ番組の露出を激減させた理由だった。
「それは『テレビで面白いことを言わなければならない、面白いことをしなければいけないんじゃないか、ということがだんだんと苦しくなったから』だと語り、さらに『コンサートという場所で“生の私”を見てもらいたい。こんな私でよければ好きになっていただけませんか』との思いで活動の軸をシフトチェンジしたことを告白したんです。正直、日本テレビのHuluで放送された安室のドキュメント番組より骨太で見ごたえある内容だった」(芸能プロ関係者)
もっとも、皮肉だったのは、この番組を放送したことで、改めて紅白歌合戦出場の可能性が完全に潰えてしまったこと。
「いみじくもインタビューで語ったことが安室のメッセージなんです。紅白歌合戦は、いわば年に一度のお祭り。『テレビで面白いことをしなければならない』ということが苦痛な彼女にとって、紅白はその最たるものなんです。NHKサイドがここで無理強いをすれば、安室のメッセージをNHK自らが否定してしまったことになってしまう。さすがに視聴率が欲しいNHKでも、この禁断の果実には手を出せなかった」(芸能プロ関係者)
ちなみにNHKは、安室が紅白に出場する条件として、北島三郎を超えた金額を提示したという噂も飛び交っている。
「一説には企画費と言うことで1000万円を提示したそうなんです。でも、安室の場合は金額ではない。当初、一言も話さなくても大丈夫とまでNHKサイドは譲歩したが、上層部から視聴者に対し失礼という理由で却下されてしまったんです」(放送作家)
また、テレビ界では唯一、日テレのみがラストコンサートの放送権を手にしたと囁かれているが…。
「最後の最後まで分からない。とにかく、歌姫・安室は気分屋ですからね。土壇場で気が変われば、すべてがオジャンになるんです」(テレビ関係者)
最後の土壇場で、一転、紅白出場などという事態を切に希望するのだが…。