6月23日午後9時19分ごろ、小笠原諸島の母島で震度4の地震が起きた。気象庁によると、震源地は小笠原諸島西方沖で、震源の深さは約480キロ、地震の規模は推定M6.9。その4分後にも、ほぼ同様の震源地で震源の深さが約440キロの地震が発生している(M5.3)。
「いずれも深さ200キロ以上の異常震域で起きた“深発地震”。小笠原諸島周辺には地下400キロ辺りに硬い岩盤があり、太平洋プレートが沈み込む際、その岩盤に突き当たって崩れたことによる地震とみられています」(サイエンスライター)
深発地震といえば、5月30日、同じく小笠原諸島西方沖で起きた最大震度5強、M8.1の揺れが発生したばかり。この時の震源の深さは682キロで、47都道府県全てで震度1以上を観測し、専門家の注目を集めた。
琉球大理学部名誉教授の木村政昭氏が言う。
「6月23日の深発地震は、5月30日の震源域の周辺で岩盤が割れ始めたことを表しています。しばらくはこの手の地震は起こるでしょう。また、約30年周期で噴火を起こす伊豆大島の三原山は、前回の1986年から数えて来年がその30年目。今後は大島で噴火が起き、“地震の目(巨大地震が発生せず小規模が頻発している空白域)”が出ている、今回の震源域よりもさらに日本列島寄りの伊豆・小笠原諸島海域で巨大地震が起きると考えています」
'86年の三原山の大噴火後、'93年〜'94年にかけては北海道・東北地方でM7.8の地震が2度、M8.1が1度発生。揚げ句、2011年に東日本大震災が起きている。
「伊豆・小笠原諸島で巨大地震が発生して海洋でのプレッシャーが無くなると、今度は富士山や箱根山に太平洋プレートやフィリピン海プレートのプレッシャーが強まる。そうなれば当然、富士山は噴火するでしょう。一方、箱根山にはすでにその前兆現象が出ているため注意が必要です」(同)
今後も小笠原諸島近辺の動きに要警戒だ。