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DREAM 内藤大助とKIDが合同スパーリング

 5月26日に行われる「DREAM.9」で約1年半ぶりの復帰戦に臨む山本“KID”徳郁と同日に中国上海で5度目の防衛戦を行うボクシングWBC世界フライ級王者の内藤大助が14日、宮田ジムで共に練習を公開した。試合当日にTBS系で放送される「2大格闘技祭り」に際して行われた異例の合同スパーリング。両雄がリング上で拳を交えることを期待されたが、“大人の事情”で実現ならず。そんな状況に周囲からは、KID vs 内藤の異次元対決に注目が集まっている。

 格闘技界とボクシング界の“顔”が初遭遇を果たした。
 26日はTBS系で「2大格闘技祭り」と題し、内藤のV5戦と「DREAM.9」のKID復帰戦を午後7時55分から3時間枠で放送するが、この日は主役2人による合同公開練習が実現した。
 試合直前のMMA戦士とボクシング選手が合同で公開練習を行うのは異例中の異例。内藤の所属する宮田ジムには、100人を超える報道陣や関係者が集まり、2人の夢のスパーリングに期待が胸をかかった。だがフタを開けば両雄は別々に調整した。
 はじめに内藤が3分2Rのミット打ちと3分2Rのスパーリングをこなし、その後、KIDが10分2Rのミット打ちとスパーリングを披露するだけだった。
 練習後は2人で記者会見と写真撮影を行ったものの、結局、両者とも試合まで2週間を切っていることを理由に、両陣営の関係者が、2人が同じリングに立って拳を交えることを控えた。終了後、KIDは「本当はフルボッコにしてほしかった。オレはひたすらガードで我慢して、世界チャンピオンのパンチを食らってみたかった。なんか強くなりそうだし…」と仰天スパー計画があったことを明かしたが、実現にはいたらなかった。
 2大格闘技祭りの両主役への期待は大きい。某TBS関係者は「ボクシングは、内藤選手の昨年の防衛戦がすべて平均視聴率20%を超えているので、あとはDREAMの方がどうなるか。KID選手の試合が内藤選手の試合と同じくらい、もしくはそれ以上の数字を取れればいいんですけどね」。KIDと内藤の視聴率バトルにも注目が集まる。
 MMAとボクシングの軽量級を背負って立つ両日本人エースの初遭遇。今回は拳を交えることさえなかったが、練習後にはTBS関係者から「2人が対戦するみたいですね」と語りかけられ、内藤が「おっかねーよ。パンチ食らったら終わりだよ」と苦笑する一幕も。いずれはリングでの夢対決にも期待が膨らむところだが、まずは内藤がV5、KIDが復帰戦をそれぞれ白星で飾ることが肝心だ。

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