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競輪人国記 広島(2)

 阿部光宏(11期)は先行で鳴らした。同じプロ選手同士として元広島東洋カープの古葉竹識監督との親交が話題になった。「古田さん兄弟、私の師匠の阿部さんも、地元では3割増しどころか10割増し、1着か9着の勝負をしていました」というのは元支部長の今岡敏彦だ。
 秋田建一(29期)も先行まくりで活躍した。そのころには強力な「広島軍団」はないが、常に動いて穴を出しファンを喜ばせていた。
 特別競輪の優参はないものの佐古雅俊(45期・現徳島)藤井久之(55期)を育てた。また、マーク追い込みでは七竹茂(33期)も競り屋として激しく闘っていた。七竹は徳島の川口武雄さんの門をたたきハードな登り坂トレーニングで力をつけ、格上のマーク屋に一歩も引けを取らないレースぶりを見せた。

 39期にはすごい新人が現れた。「ウルフ」と言われた木村一利(故人)だ。尾崎雅彦(東京)国松利全(岡山)と同期の有望トリオと言われたが、木村は昭和54年の新人王を完全制覇。中野浩一(福岡)井上茂徳(佐賀)の九州勢に激しいライバル意識を持ち、レースでは必ず別ラインで闘った。まさに一匹狼だった。
 特に井上に対するライバル意識は強く「わしはあいつには絶対負けん」と、同じレースに乗ったときはファイト満々で勝負をかけていた。とにかく気性の荒い選手で、インタビューをしても質問には横を向いてコメントが取りづらかった。

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