search
とじる
トップ > スポーツ > スーパーFMW電流爆破記念興行第2弾(1)「高レベルのお笑いプロレス」「遺恨が続く日米女子プロ対決」

スーパーFMW電流爆破記念興行第2弾(1)「高レベルのお笑いプロレス」「遺恨が続く日米女子プロ対決」

 スーパーFMW電流爆破記念興行第2弾が10月2日、新木場1st Ring(東京都江東区)で開催された。場外乱闘あり反則ありデスマッチありの過激な試合が目白押しであった。

 第1試合は「西口プロレスVS真・下町プロレス全面抗争」で、よしえつねお&マザーコングと小島イケル&ブルース・レイのタッグマッチである。最初に西口プロレスが入場。よしえはファンにアピールしながら、マザーコングはお馴染みの灯油缶を持って登場した。続いて真・下町プロレスの入場で、小島は競泳水着一丁で登場した。レイは格好良くジャンプしてリングインしようとしたが、着地で足を痛めて笑いをとる。レイの不真面目さと小島の変態的な格好に対して、西口プロレス側は「真面目にやれ」と抗議した。
 アントニオ猪木をオマージュする下町ダァー!が特別レフェリーを務め、特別レフェリー紹介時には猪木のテーマ曲である「炎のファイター」が流れた。
 試合は、よしえとレイの対決で始まった。レイが手技足技を繰り出して攻撃するが、あまり効いていない。逆に攻撃したレイが足を痛める始末である。よしえがラリアットで反撃し、レイをリングに沈める。「メガネを取りなさい」と宣言して、レイのサングラスをむしり取り、リングの外に投げる。レイは体勢を立て直し、ロックアップになる。そのまま両選手はどんどん接近し、密着して「Yes, Fall in Love.」というお笑いのオチで終わった。
 両陣営とも選手を交代する。マザーコングが攻撃するが、小島はオマージュする芸人・小島よしおのネタ「大丈夫、大丈夫」や「そんなの関係ねぇ」で返す。再び選手交代した辺りから混戦模様で、二人がかりで攻撃するシーンも見られた。
 西口プロレス優勢の展開であったが、連携ミスが命取りになった。マザーコングが十八番の灯油缶攻撃を始めるが、よしえにぶつけてしまう。灯油缶の打撃ダメージで弱っているところをレイがフォールし、真・下町プロレスが勝利した。
 「西口プロレスVS真・下町プロレス全面抗争」はスーパーFWMで定番の前座試合であるが、今回はタッグマッチとして出場選手を絞った点が特徴である。出場選手が多いと、持ちネタを順番に披露するだけで終わる危険がある。その点、今回はレスリングと笑いの両方が楽しめる試合であった。


 第2試合は雫あき&猪熊ユカとウルフ・スター☆&ブラックドッグの男女タッグマッチである。試合は雫とウルフのつかみ合いで始まった。最初は雫がロープに押し出されるも、体勢を立て直してタックルする。寝技に持ち込むが、ウルフに返され、さらに逆転するという攻防を繰り返す。最後は雫がロープをつかむ。レベルの高い攻防に観客から拍手が寄せられた。
 ここで雫は猪熊に交代する。ウルフの蹴りで猪熊は倒れる。ウルフと交代したブラックドッグも攻撃を続けるが、猪熊の反撃に遭う。交代した雫が「この野郎」と叫び、豪快な投げ技でブラックドッグをリングに沈める。男性部員しかいない学生プロレス出身の雫は、男性選手相手に豪快な攻撃を繰り出すところが魅力である。
 ウルフは猪熊の妨害に遭いながらも、それを振り切って、ブラックドッグを救援するために乱入する。ここで雫は猪熊とタッチし、リング上では猪熊とブラックドッグの対決になる。一方で雫はウルフに椅子を投げつけるなど場外乱闘を始めた。最後に猪熊がブラックドッグにフォールを決めて、雫あき&猪熊ユカ組が勝利した。

 第3試合は羽沙羅&ヘイリー・ヘイトレッドと米山香織&チェリーボムの日米混合女子プロレスラーのタッグマッチである。これまでのタッグマッチでは選手の入場曲はタッグ毎であったが、この試合では一人ずつ紹介され、入場曲がかかった。羽沙羅、チェリーボム、ヘイリー、米山の順で入場した。
 羽沙羅の入場時は赤のテープが舞った。会場には「恐竜プリンセス」「小悪魔ヒロイン」と書かれた羽沙羅の垂れ幕が掲げられており、羽沙羅の人気を感じさせる。北米でアイドル的人気を誇るチェリーボム入場時には会場から「セクシー」の掛け声がかかった。
 リングインした両チームの選手が向き合うが、中でもヘイリーと米山が睨み合う。何しろ両選手は10月10日に『JWP Revolution』で対決する予定である。この試合は両選手にとって前哨戦になった。
 試合はヘイリーとチェリーボムの対戦で始まった。ヘイリー優勢のまま、羽沙羅の交代。羽沙羅もキャメルクラッチを決めるなど、攻撃を続ける。チェリーボムのパンチが炸裂するなど反撃もあったものの、羽沙羅優勢のまま米山に交代。ここで形勢が逆転し、米山が攻撃する。羽沙羅はヘイリーと交代し、ヘイリーと米山の間で激しい戦いになる。
 その後は選手の乱入や場外乱闘で混戦模様となる。基本的にリング上は羽沙羅対チェリーボム、場外はヘイリー対米山の構図となった。リング上の戦いは羽沙羅が優勢だったものの、反則気味の攻撃にレフェリーからの静止もしばしばであった。遂に羽沙羅は鞭を持ち出し、チェリーボムの首を絞めて反則負けになった。収まらない羽沙羅はレフェリーにも攻撃した。
 羽沙羅とチェリーボムの退場後、リングに上がったヘイリーは米山を挑発する。米山もリングに上がって乱闘を行い、両選手ともスタッフに羽交い絞めされて強制退場となった。不完全燃焼に終わった闘志は『JWP Revolution』で爆発するだろう。

(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者 林田力)

関連記事

関連画像

もっと見る


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ