「オフシーズンで、横浜がここまで活動的に動いたのは見たことがない!」
ライバル球団も目を丸くする。
尾花夫新監督(52)に託されたのは、投手陣の再建。リーグワーストに終わったチーム防御率4.32を「3点台に回復させたい」とも語っていたが、この連続補強の裏では、主軸投手の“制裁放出”もウワサされている。ターゲットは、寺原隼人投手(26)だという。
「尾花監督は『頭を使わないピッチング』が大嫌いなんです。寺原は力で抑え込む投球しかできず、ホークスを出された理由もそれに尽きます」(球界関係者)
寺原放出に踏み切ったのが、当時、投手コーチだった尾花監督である。
「でも、横浜の自由奔放な気質が合い、移籍1年目にプロ入り初の2ケタ勝利を挙げ(12勝)、2年目はストッパーとして22セーブを挙げました」(前出・同)
尾花監督はチーム改革として、投手陣を『ミーティング漬け』にするつもりだ。
寺原はそんな尾花イズムを知る唯一のベイスターズ投手ではあるが、ホークス時代のミーティングノートを「無くした」と言い、首脳陣をア然とさせた…。
「三浦、清水、ランドルフ、吉見、藤江均、桑原謙太朗、小杉陽太…。先発候補の頭数は揃いました。尾花監督は山口俊に期待しているし、寺原は今季の成績は、たったの2勝です。先発ローテーション入りはおろか、一軍入りも危うい状態」(前出・同)
尾花監督のミーティングは長い。しかし、その効果は投手コーチを務めたロッテ、ソフトバンク、巨人で実証済み。寺原もミーティングノートを早く見つめ、読み返すくらいの“猛勉強”をしなければ、制裁放出は免れないだろう。