「中国人客は飛田の女の子に嫌がられていたのですが、その理由は遊び方にありました。受け身主体の飛田にあって、カネにものを言わせての責め一辺倒ですから当然の話。ところが最近はネットなどで情報が行き届いているためか、スマートな遊び方をする場合がほとんど。これで御茶屋が積極的に受け入れるようになったことが影響しています」(風俗記者)
飛田へのアクセスも、オプション扱いから観光ルートにしっかり組み込まれ始めている。
「興味があることに加え、観光名所に近いから行きやすいということもあるのでしょう。飛田の周辺で言えば、あべのや新世界、住吉大社とセットになったコースがあるようです。ハルカスや通天閣に行った後、女性は日本橋の免税店、男性は飛田というコースです」(旅行代理店関係者)
“飛田観光”については、事情を知るガイドが何人かの希望者をこっそり連れ出すのが一般的だった。しかし今や、飛田新地旧大門前の国道沿いに観光バスが止まることも珍しくないのだ。
変化は相手をする女の子の方にも現れている。イヤイヤながら接客していたのが、中国人と積極的に向き合い始めたという。
「最近、言うことを聞いてくれる大人しい客が増えたんよ。それやったら日本人より中国人の方が楽でええわ。言葉が通じへんぶん喋らんでええもん。機嫌取るいうのはけっこうしんどいんよ」(従業員)
しかし、一方ではこんな声も聞こえてくる。
「遊郭の風情を後世に伝えていくことも飛田の役目。外国語が飛び交いツアー客が闊歩するのでは、それは難しい。日本人は割引きするなどして、色街の情緒を守らなければいけません」(御茶屋関係者)
日本人観光客も負けていられない!?