授賞式後に同賞のプレゼンターも務めたモデルの佐藤美希から改めて花束を受け取り、「感動的な作品。グッと心をつかまれた感じです」と声をかけられ思わず照れ笑いを浮かべた今野。人力舎ではお笑いトリオ「ザ・フライ」のメンバーとして活躍。フライのネタを手がけることもあり、「(形式が)台本なのでネタに通じるなと思ってやってみたんですけど、普段やっていたことが受賞に繋がって本当によかった」とにっこり。
「CMのコピーを見たりするのが以前から好きだったんです。芸人としては今は全然活躍できていないんですけど、コピーに取り組む中で一つ、自分のネタ以外のものをやってみたいと思って応募しました」と本賞への応募のきっかけも明かし、「これを励みに(お笑いも)頑張りたい」と意気込み。
結成7年目の「ザ・フライ」では毎年「キング・オブ・コント」に出場するというが、「一度準決勝(2011年)まで行ったことはあるんですけど、最近は2回戦まで」と芸人としてはここまで鳴かず飛ばず。お笑いの収入だけでは生活が出来ず、「バイトで稼いでいます」とも告白。今回、副業でなんとか華を咲かせた形だ。
グランプリ賞金は100万円。「100万円の一部はお笑いのことに使いたい」と今野。「あと、年金を滞納して、親に借りているのでそれも返したい」としみじみ話していた。
(取材・文:名鹿祥史)