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年末商戦惨敗で“賞味期限切れ”『任天堂』社長交代秒読み

 任天堂の主力商品『Wii U』の昨年10〜12月の国内販売が20万台にとどまり、前年同期に比べ55%も落ち込んだ。この3カ月間は年間販売の半分を稼ぎ出す、いわゆる年末商戦の時期。これで“辞めない社長”と陰口されてきた岩田聡社長への風当たりが一層強まるのは確実とみられる。
 「岩田社長は昨年秋の9月中間決算発表の記者会見で『(年末商戦の)結果に責任を持つ。今は進退を言う時期ではない』と言い切った。詰め腹辞任を期待する連中に対し、一矢報いることを心に期したはずだ」
 と任天堂OBは指摘する。中間期の営業赤字は4期連続とはいえ、前年同期の232億円に対し、2億円の赤字にとどまって業績回復に手応えをつかんだためだ。

 任天堂は今年3月期、Wii Uの世界販売を前期比32%増の360万台にする計画を掲げているが、全体の3割を占めるとされる国内販売はたったの42万台(4月〜12月)。この実績を見る限り、同社が掲げる目標は未達に終わる公算が大きい。また、もう一つの主力『ニンテンドー3DS』にしても、年末商戦では14%減の155万台にとどまった。
 前出のOBが続ける。
 「家庭用ゲーム市場が6年連続で縮小する中、かたくなにスマホへのゲーム提供を拒む岩田社長は昔気質というのか、もはや“賞味期限切れ”と言っていい」

 思い返せば岩田社長は'13年1月の決算説明会で'14年3月期の営業利益1000億円達成をぶち上げ「これはコミットメント(公約)」と発言した過去がある。ところが見事な営業赤字に陥ると「辞めると言った覚えはない」と開き直り、株主や社員、OBの猛反発を買った。だからこそ年末商戦の惨敗に市場関係者は「いよいよ年貢の納め時」と冷たい視線を送るのだ。
 任天堂のファンからは「岩田社長はもともと天才プログラマー。面白いゲームを作ってくれればいい」との声も聞かれる。なるほど、餅は餅屋ということか。

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