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優勝セールに激怒 孫ソフトバンクが三木谷楽天潰し全面戦争(1)

 念願のCSファイナルステージを戦う楽天・星野仙一監督は「相手はどこでもええ、勝つから大丈夫!」と自信を隠さない。開幕24連勝のエース・田中将大に加えて優勝アドバンテージの1勝がある以上、日本シリーズ進出は決まったも同然というわけだ。
 そんな指揮官とは裏腹に親会社の楽天・三木谷浩史会長は、思いもしなかった“4位ソフトバンクの総攻撃”に遭い、いかにこの難局を乗り切るかの対応に追われているという。

 東北楽天イーグルスが初のリーグ優勝を決めた11日後の10月7日、ヤフー会長も務めるソフトバンクの孫正義社長は『Yahoo!ショッピング』『ヤフオク!』の出店料無料化を電撃的に発表した。これまで徴収していたストア出店料(初期費用2万1000円、月額費用2万5000円)と売り上げロイヤルティー(売り上げの1.7%〜6.0%)を10月から完全無料化し、2019年までに国内ショッピングモール市場シェアナンバー1の『楽天市場』を抜き、「国内最大の電子商取引市場を構築する」と、実質、楽天への宣戦布告をしたのだ。
 「これは検索サイト『Yahoo!』を持つ孫さんだからこそできる芸当です。ショッピングモールの店子から家賃など取らなくとも、その分は広告収入の拡大で十分取り返せる。しかし、有力な検索サイトを持たない楽天はそうはいかない。店子からの収益に頼らざるを得ないからです。楽天のテナント料は出店時に6万円、月額の家賃は1万9500円から10万円。これが無料となれば、店子が『Yahoo!ショッピング』に流れるのは確実。今でこそ『楽天市場』の店舗数は約4万1000店、『Yahoo〜』が約2万店ですが、逆転するのは時間の問題でしょう。実際、10月に入り『Yahoo!ショッピング』には出店申し込みが殺到しています」(全国紙経済部記者)

 これまでネット通販市場はアマゾン(Amazon)と楽天が二分してきた。両社の違いは、アマゾンが自社で大量に商品を直接購入することでコストを下げ、当日配達分も含めて送料を取らずに直販する手法なのに対し、楽天はネット上にショッピングモールを作り、出店者に場所を提供してその手数料などを取る手法。Yahooも楽天方式である以上、ターゲットにしているのが楽天であることは明白である。

 もう一つ。ここにきてネット通販市場に大きな動きが出てきた。これまで業界首位のヤマト運輸と共にアマゾンの商品配達を担ってきた業界2位の佐川急便が、アマゾンとの取引のほとんどを返上したのだ。関係者の間では佐川急便がYahooに寝返ったという情報もあり、Yahooがアマゾン流の“当日配達”を強化すれば、これまた楽天には大きな脅威となる。

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