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もはや、芸能界の仙人・ビートたけしの新作は哲学、抽象的な映画作品

 かつて“お姉ちゃん好き”で知られたビートたけしが、飲み屋において真面目でストイックになってしまったともっぱらの評判である。どんなに綺麗な女性がビートたけしの横に座っても、ただ黙って飲むだけで、からかったり誘ったりしないのだ。

 若い頃は、飲み屋で若いお姉ちゃんを見れば、あたり構わず口説いていた稀代のプレイボーイも、もはや飲み屋街の仙人のようになっており、数学や物理の話などをするなど綺麗な酒の飲み方に徹しているという。そのうえ、気前が良いのだから水商売関連でビートたけしのことを悪く言う者はいない。 

 それと連動しているのかどうか不明だが、久々に好成績を残した『アウトレイジ』の続編とは別に、かなり変わった作品の構想を練っていると噂されている。側近たちの話によると商業的にメリットのあった『アウトレイジ』のパート2に対しては、ビートたけしはあまりテンションがあがってないのだが、自身が暖めている哲学、抽象的な実験的映画作品に対してはかなりこだわりを持って準備をしているというのだ。

 「北野監督クラスになると、自分の事務所を儲けさせる作品と、自分の創作意欲を満たす作品を交互に作っていき、バランスをとることは容易に可能です。現実的なフロントマンでいながら、アーティスト魂を失わない北野監督はすばらしいと思います」(映画ライター)

 「こうなったら、世界の最先端の映画関係者さえわからないぐらい、ぶっ飛んだ作品を北野監督には期待したいです。日本を映画の先進国にしたいと北野監督は思っていると思います」(映画制作関係者)

 仙人の境地に達したビートたけしのこれからの仕事から目が離せない。

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