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橋下大阪市長「悪ガキ隔離策」ゴーサインに噴き出る“身から出たサビ”批判

 大阪の教育界が激震している。6月10日に橋下徹大阪市長が、問題を繰り返す生徒を市立小中学校から引き離し、特別施設で指導すると表明。これが大論争を巻き起こしているのだ。
 「市長の言うことは、かつての大ヒットドラマ『3年B組金八先生』で注目された腐ったみかんの方程式そのもの。箱に入ったみかんは一つが腐ると他も腐るので、これを放り出そうということなのです。しかも、橋下市長は無断欠席から恐喝、薬物、窃盗、暴力、放火など重犯罪までを5段階に分ける方針を表明。特別教室を新設し、'15年度から導入する姿勢を見せているのです」(在阪政治部記者)

 当然ながら、これには教育界が猛反発。「安易な排除は教育ではない」「一生子供たちに差別感を植え付けるつもりか」などの大批判が上がっているが、一方で注目を集めているのが橋下氏に対する嘲りの声なのだ。
 野党市議が言う。
 「橋下氏は府知事時代から校長の民間登用や指導能力不足の教員を免職させる案を検討、推進してきたほど。君が代斉唱時にも教師の口元をチェックしたりと、やりたい放題の改革を行ってきたのです。ところがその影響からか、ここ1〜2年は大阪府の教員志願者数が激減。前年比で1200〜1300人ずつ減っていた。また、'12年には内定辞退者が13%に上るなど、教育現場が悪化していた。そのため、『今になって何を言い出すのか!』との声が上がっているのです」

 さらに別の政治部記者によれば、こうした現象は「橋下氏が行った大阪府の財源改革の影響で、教職員の給料が全国平均より約2万8000円も安くなったことが大きい」という。要は教育現場を荒らした張本人は橋下で、マッチポンプも甚だしいというわけだ。
 教育委員会関係者が言う。
 「しかも、公募で募集した校長らは児童の母親にセクハラしたり、この6月には万引きで逮捕される始末。まさに身から出たサビとも言える状況で、市の教育委員会も橋下氏と睨み合いを続けているのです」

 求心力の衰えた橋下氏の手綱さばきが見モノだ。

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