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桑田と清原の間に大きな格差

 桑田真澄氏(40=元パイレーツ)が球界でちょっとしたブームになっている。ラジオやテレビのプロ野球中継にゲスト解説者で出演。大リーグ仕込みの野球論を巧みな話術で披露。欽ちゃん球団での引退試合が決まり、巨人やオリックス、楽天への入閣説どころか、来春のWBC代表コーチ就任まで噂されているように、その周辺はじつに賑やかだ。対照的なのは「KKコンビ」の相棒、オリックスの清原和博(40)。引退試合が決まった以外は、白紙の状態に等しい。ふたりの間に、ここまでなぜ格差が広がったのか。

 球界の渡世術にかけては、おそらく桑田氏の右に出る者はいないのではないか。巨人に在籍当時は少なくはない醜聞が取り沙汰されたが、2007年に米メジャーのパイレーツ入り。その後、現役引退を表明するまでは紆余曲折はあったものの、桑田氏の評価は高まるばかり。大リーグ通のスポーツジャーナリストが解説する。
 「桑田氏は巨人で活躍していたころから、大リーグ志向をはっきり口にしていた。早くから英会話を勉強していたのは有名で、パイレーツ在籍時は英語での意思疎通に支障はなかったほどです。全盛期をとっくに過ぎてからメジャー入り。活躍はできませんでしたが、人脈を含めて手に入れたものは計り知れない」
 監督人事でもめる今は話題にならないが、時期が来ればWBC日本代表コーチ候補に、いの一番に挙げられても不思議はない。スポーツ紙デスクはその辺りの事情を、こう分析している。
 「桑田氏が今後の進路について明確にしないのは、WBCとの絡みがあるからではないか。国際戦となれば、各国の代表には現役大リーガーやマイナーの選手が多数、出てくる。情報収集など、まさに桑田氏の出番になる。(WBCの)ヘッドコーチ辺りを狙っているとしても、何ら不思議はないわけです」
 その卓越した野球理論は、野村楽天監督が認めている。07年11月に桑田氏がパイレーツを退団した直後、その翌春のキャンプに臨時コーチで招きたいと熱望していたほどなのだ。
 桑田氏に秋波を送るのは、野村楽天監督だけではない。オリックスの中村本部長もコーチ就任を要請したといわれる。
 「桑田氏の了解なしに公表すると断られる怖れがあるから言わないだけで、相当数の球団が打診しているようです」(前出・スポーツ紙デスク)
 株にたとえれば、買い気配のままの状態。桑田氏はモテモテなのだ。
 対照的なのが、清原。2年前、オリックスに移籍したときは、1試合平均約2000人もの観客増に貢献した。10月1日の引退試合の前売りチケットも、わずか10分で売り切れている。
 清原人気はそれほど絶大なのだが、そのために頭を痛めているのがオリックスの球団サイド。関西の夕刊紙記者の証言。
 「今季で引退するのが分かっているから、代打・清原がコールされただけで球場全体が盛り上がる。打ってくれるに越したことはないけど、打席に立ってくれさえすればファンは喜びます。来シーズンのオリックスベンチに清原がいないとなると、(観客が)激減する恐れもあります」
 オリックスは、何らかの形で清原を引き留めようとするはずだが…。
 「一時、噂になっていた監督就任説は大石監督の続投で完全に消えた。どんなポジションを用意できるかですが、プライドの高い清原だけにおいそれとは見つからない。シーズン終了までには、結論を出すと思いますが…」(前出・夕刊紙記者)
 いっそ、口にチャックをするのを条件に、ゼネラルマネージャーにしてはどうか。

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