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ニューヨークレポート ドラッグストアでインフルエンザの予防接種

 NYに滞在して早や50日。ニューヨークではイベントに事欠かない。

 直近では31日のハロウィーン、アメリカ人に取っては大事な11月2日の中間選挙。これは上下両院選だけでなく37州で知事選が行われるのだが、どうも民主党の旗色が悪いらしい。現在よりも7、8州は共和党の知事が増えると予想されている。経済が一向に好転せず、失業率も9%台と高く、中古住宅販売も1999年以来最低だというから、事と次第によっては2012年のオバマ大統領の再選に影が差すだろうと見られている。

 財務省による、2010財政年度の財政収支が2年連続で1兆ドルの大台乗せとなっているとの10月の発表を聞くまでもなく、NYの街中には空き物件が増え、チップに頼るストリートミュージシャンの姿も少なく、(ああ、不景気なんだなあ)という感じがひしひしとする。

 そんな中、よく目に付くのがインフルエンザの予防接種の宣伝。クリニック他、大手ドラッグストアで30ドル程度で受けられるところが日本とは異なる。昨年世界中で猛威を振るったH1N1のほかH3N2型、B型の感染を予防するそうだ。大手ドラッグストアのディエイン・リードの広告のキャッチコピーが面白い。「フル(インフルエンザ)はあなたの真後ろにいます」「フルが今朝あなたと握手しました」「あなたのルームメートがフルとデートしています」などフルを擬人化していて、ちょっとゾクッとする。

 「全部に効く訳じゃないからあたしゃ受けないね!」というアメリカ人もおり、私もパスの口である。(セリー真坂)

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