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【DeNA】まさか東克樹も? !鮮烈デビュー過ぎて思い出される二人の先輩

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東克樹

☆東快投デビュー

 4月5日の阪神戦、ベイスターズの先発は、期待のドラフト1位左腕の東克樹。初登板のプレッシャーの中、初回から3三振を奪う投球を見せ、3回までに5つの三振を奪う快投。4回にロサリオ、福留の連打と大山の犠牲フライで1点を失うものの、150キロのストレートにチェンジアップ、スライダーを織り交ぜ7回112球1失点、被安打6、1与四球、奪三振9の好投。ド派手な本拠地デビューを飾った。特出すべきはコントロール。どの球種でもストライクが取れ、有利なカウントで勝負できていた。オープン戦序盤はコントロールに苦しむ場面も見られていたが、登板を重ねるにつれ、自慢の制球力を取り戻して行き、横浜スタジアムでのオープン戦の最終戦では好投を披露。今日はさらにステップアップしたピッチングを見せ、適応能力の高さを感じされるデビュー戦であった。本人も「思ったよりも緊張しなかった。目の前の打者を抑えることに集中できた」と自身を評価し、「福留さんに失投を捉えられ、1球の重みを痛感した」と反省も忘れなかった。初登板初勝利は逃してしまったが、期待を抱かせるには十分な内容だった。

☆好投しながらも報われなかった二人のルーキー

 2010年のルーキー加賀繁は、開幕当初こそ中継ぎだったが、すぐに先発転向。サイドスローからキレのあるスライダーを武器に、投球回145で防御率3.66。防御率10傑に入るなど新人としては素晴らしい数字を残したが、勝敗は3勝12敗。クオリティースタートを9回記録しながら、わずか1勝しか挙げられないなど、暗黒時代の打撃陣に恵まれず、悔しいルーキーイヤーとなった。

 記憶に新しいところでは、今永昇太のルーキーイヤー、2016年の出来事。開幕から5戦連続で好投し、一度もノックアウトされずに結果を出したが、味方の援護に恵まれず、0勝4敗と勝利を挙げられない日々が続くも、本人は「援護がないとは、防御率0点台のピッチャーの言うこと」などの名台詞を連発。5月6日にやっと初勝利を挙げた際は「今日は過去の自分に勝った」と独特の表現で喜びを表した。そんな今永をファンは「投げる哲学者」と呼び、言葉でも注目を浴びる存在となった。

☆実力者は結局光る

 加賀繁も今永昇太も、最初は勝ち星に恵まれ無かったが、実力は確かだった。加賀は今でもベテラン中継ぎ右腕として、チームのブルペンを支える。いまは二軍スタートだが、右の外国人のワンポイントとして貴重な存在だけに、きっと大事な時期に上がって来るだろう。今永は去年11勝を挙げ、エース格としてチームを引っ張る存在に。今は故障で開幕には間に合わなかったが、二軍のブルペンでは投球練習も開始し、復帰も近いと聞く。ローテーションでバリバリ投げてくれるだろう。

 たった一回の登板での心配は過剰反応なのは承知している。しかし、それは東のピッチングが余りに素晴らしいものだった為に、失礼ながらつい前出の二人が脳裏によぎってしまった。しかも、ハマスタでも「新人さんかわいそう」「打ってやれよ」「勝たせてやりたかったな」とのファンの声も多数聞かれた。ダイレクトに「今永思い出すよ」と呟くファンもいた。

 是非とも次回の登板では初勝利を挙げて、こんな心配は杞憂に終わって欲しいと、心の底から願っている。

取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘

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