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フジMHDがWOWOW株買収 止まらぬ関連企業の支配力強化

 フジ・メディア・ホールディングス(以下、フジMHD)は、6位株主である東芝から70万株を取得、なにかとその意図が取り沙汰されている。
 これまでもフジMHDは9.99%を保有する筆頭株主だった。だが、買収で14.85%に増やし支配力を強めた。取得額は25億2700万円になる。

 それにしてもなぜ東芝は、利益剰余金が240億円もある財務優良なWOWOWの株を手放したのか。
 「東芝はこれまで“選択と集中政策”を打ち出してきた。5〜6年前からはコンテンツや不動産関連の切り離しを進め、東芝EMI株や銀座東芝ビルを売却してきた」(東芝関連会社関係者)

 東芝の'14年3月期見込みは、売上げ6兆2000億円、経常利益2300億円とまずまずの業績。だが、有利子負債が1兆4315億円あり、内部留保は6237億円。差し引き8000億円ほどが債務となり、多過ぎるといえる。
 ゆえに、重要視しない会社の株を次々に売り、債務圧縮につとめているとみられる。

 ちなみに、フジはWOWOWの買い増しを重ね、'03年に筆頭株主となった。2位はTBSHDで9.6%、3位が日本テレビHDで9.0%、4位がパナソニック7.6%、5位が日本マスター信託口(電通)4.8%。
 また、6位にはビックカメラオーナー・新井隆二氏が4.4%(64万7300株)を保有。個人筆頭で名前を連ね、ユニークな株主構図を形成している。

 フジのWOWOW株買い増しについて、さるテレビ関係者はこう解説する。
 「フジMHDはここ数年、関連企業の買収を続け、その支配力を強化しようとしている。昨年3月のサンケイビル買収に続き、関西テレビとJ-WAVE株を追加取得した。関西テレビは、19.85%から20.3%に増やし、持ち分法適用会社にしている。J-WAVEは傘下のニッポン放送が、4.85%から12%に買い増しした。そして今回、WOWOWと拡大の勢いは止まりません」

 ただ、フジテレビの視聴率は依然3位、予断は許せない状況が続いている。

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