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あわやリング破壊! 猛者揃いのタッグ戦はカオスの大乱闘 9・26地下プロレス『EXIT-50 BULLFIGHT』

 8・22に文化の街・高田馬場に初上陸した地下プロレス。新戦場『ALAISE』にこしらえられたリングは、なんと四方3メートル。クロスに組まれた鉄鎖の隙間から、観客はワインを飲みながら目の前の闘いを食い入るように覗き込む。リングと客席の距離は、それこそ血と汗がそのまま観客の顔めがけて飛び散るような近さ。『ALAISE』もまた、「これぞ地下!」というべきエッセンスがぎっしりと詰まった濃密な戦場なのだ。

【第1試合 時間無制限一本勝負】
 “頭突き世界一”富豪2夢路 vs “求道妖怪”入道

 “夢道コンビ”による、いつぞやのCORE STADIUM以来の師弟対決。前回瞬殺された入道だが、この1年間で積み重ねてきた成長を、夢路兄貴に思いきり叩きつけたいところ。その期待通りに入道は、得意のセントーン、グラウンドでは腰に爆弾を抱える夢路をキャメルクラッチで追い込むなど、確かな成長の跡を見せる。
 そしてスタンドでの打撃戦…。夢路の怖すぎる怒号と張り手に、入道は何度もぶっ倒されるが、「アー!」と咆哮し自ら頭突き勝負を挑む! 夢路に頭突きをブチ込むたびに、その倍の衝撃音の“世界一の頭突き”をこれでもかと被弾し続ける入道。ダウンの末のアームロックで敗れた入道だったが、その成長とド根性だけは、誰もが認めるものを見せつけた。
 試合後夢路は入道を讃え、拳と拳を突き合わせ「カンパーイ!」と絶叫。これは、入道を“カンパイ・ボーイズ”の一員として認める証なのか…!?
 カンパイ・ボーイズとは、ネパールでの闘いにおいて、夢路と梅沢菊次郎のコンビに、ネパールの国民によって敬意をもって与えられたチーム名である。入道も“カンパイ・ボーイズ”ということは、今後、夢路・梅沢・入道の3人が“チーム”として地下世界で動くことを意味するのだろうか…? 目が離せなくなってきた。

【第2試合 地下日本阿吽選手権 時間無制限一本勝負】
 [阿の帯]“銀座の鉄人”三州ツバ吉 vs[吽の帯]“格闘僧侶”日龍

 過去に幾度も熱戦を繰り広げ、ついには「第2代地下日本阿吽王者」として、コンビで王座の帯(ベルト)を巻くことになった三州と日龍。
 彼らが腰に巻く「阿吽王座」だが、これが実は並のタッグチャンピオンベルトではない。狛犬に仁王像に沖縄のシーサーと、阿吽をモチーフにした二体の像は数多く存在するが、通常口を開く「阿」の像は、口を閉じた「吽」の像よりも上位な存在とされている。この地下日本阿吽王座とて例外ではなく、「阿」の帯が上位、「吽」が下位とされるのだ。時にはコンビ同士で、阿と吽の上下関係逆転を賭けて一騎打ちが行われる特殊極まりないチャンピオンベルト、それが阿吽の帯なのである。

 日本地下マットの様々な歴史的局面に居合わせ、その都度幾度も闘ってきた彼ら二人の対決は、この日もグラウンド中心に“阿吽”のスイングを見せる。常連客の檄にテンション急上昇の三州は、打撃に闘いをスイッチし、試合をなお白熱させる。
 試合は延髄斬りの連発からスリーパーで三州の勝利。8・29富士山頂で“日本最高峰のタイトルマッチ”を行った両者の“頂上決戦”は三州に凱歌、阿の帯の防衛に成功した。

【第3試合 時間無制限一本勝負】
 “人間狂気”紅闘志也&“兇悪獣”ナイトキング・ジュリー vs “地下の悪童”ジョータ&“革命王子”矢野啓太

 どの組み合わせもたまらなく魅力的でたまらなく危険な、メインのタッグ戦。
 「肉しか信じない!」と言わんばかりに獰猛にリング上を蹂躙せんとする紅&ジュリーの“新・顔面狂気コンビ”の野生の猛攻に、時には激しく立ち向かい、時にはクレバーにスカして攪乱する硬軟自在の闘いで抵抗するジョータ&矢野。気づけばリングを取り囲むクロス状の鎖は破壊され、リングはすっかり収拾不可能な状況と化している…!
 9・12『EXIT-46 ANNIVERSAIRE』の激闘をきっかけに、猛烈なライバル意識を燃やし合うジュリーとジョータは、この日も火の出るようなシバき合いを見せたが、今戦ではジュリーがジョータに伝家の宝刀・ベアハッグで勝利。この因縁、どこまで続く!?

 その他のトピックとしては、9・12で鮮烈デビューを飾った“ネパールの蹴撃王”モハン・ドラゴンも、またしても“ヒマラヤン・タイガーのテーマ”に乗って朗々と登場。“暗黒鉄仮面”ロス・フェイスをパートナーに、鮮やかなミット打ちパフォーマンスで観客を魅了。
 第2試合・阿吽選手権の試合前には、予測不能ラッパー・PRIMALが今戦も国歌斉唱に登場…なのだが、リングインの途端、即興で国を憂うラップをかまし続ける。自らのテンションを最高潮まで昇せあげたところで、間髪入れずまったくオリジナルなアレンジの(!)君が代を歌いあげた。彼もまた、“地下の住人”としての爪痕を、確実に現場に刻み込み続けている。

 全試合結果は以下の通り。

◆地下プロレス『EXIT-50 BULLFIGHT』
2010年9月26日(日)開始:14:00
会場:東京・高田馬場『ALAISE』

<第一試合>
○富豪2夢路(7分37秒 アームロック)●入道

<第2試合 地下日本阿吽選手権>
○[阿の帯]三州ツバ吉(9分01秒 スリーパーホールド)[吽の帯]●日龍
※「阿」の帯を有する三州が勝利したため、帯の異動はなし。

<第3試合>
紅闘志也、○ナイトキング・ジュリー(15分56秒 ベアハッグ)●ジョータ、矢野啓太
※試合はすべて時間無制限一本勝負。KO、ギブアップのみで決着。

 
地下プロレス『EXIT』公式サイト
http://www7.plala.or.jp/EXIT/
梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?
http://npn.co.jp/article/detail/97320773/
世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(1)
http://npn.co.jp/article/detail/54205265/
世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(2)
http://npn.co.jp/article/detail/71648266/
世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(3)
http://npn.co.jp/article/detail/84212018/
世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(4)
http://npn.co.jp/article/detail/58713392/
世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(5)
http://npn.co.jp/article/detail/14756242/
灼熱の日比谷公園に突如出現した“ネパール地下プロレス”!! …誰か教えてくれよ!
http://npn.co.jp/article/detail/34428935/
仰天! 「地下プロレス」が「霊峰富士山頂」にて「日本最高峰プロレス」!!
http://npn.co.jp/article/detail/23287014/

(山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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