同番組は巨額制作費にもかかわらず、昨今は低視聴率続きで、局内でも早晩の打ち切りが確実視されてきたほど。それが覆りだしたのには、“フジテレビのドン”日枝久会長の“黒い野望”が横たわっているともっぱらなのだ。
同局の関係者が言う。
「もともと、とんねるずの石橋貴明と日枝会長は昵懇の仲。そのため、上層部は“退陣論”が蔓延する日枝氏の勇退時に、番組の粛清を考えていたのです。ところが、引き際と見られた昨年11月の旭日大綬章の受章時にも、日枝氏は続投。亀山千広社長でさえ、同番組の打ち切りを言い出せなくなってしまったのです」
ちなみに、日枝会長は「問題が起きるたびに部下に責任を取らせてきた」(同)ともいわれる人物。それだけに、業界では「またも姑息な延命策が始まった」と評判だが、これにはさらなる裏があるようだ。
「実は、日枝氏の狙いは『フジ・メディア・ホールディングス』が取り組む“お台場カジノ構想”の実現にあるのです。計画が実現すれば、減収減益に喘ぐフジには莫大な利益が転がり込み、日枝氏は同局の中興の祖となる。同時に財界史にも絶大な功績を刻めるのです。そのため、カジノが建つまでは辞める気はないとみられている。ただ、社内は本業のテレビ番組のテコ入れが遅々として進まないため、この野望に辟易としているのです」(財界関係者)
もっとも、この旺盛な名誉欲が原因で今ではこんな疑惑も飛び出しているほど。
「日枝氏の居座りは、『カジノ利権の恩恵にあずかるため』との声が上がり始めている。杉並区の同氏の大豪邸は、社屋を施工した鹿島建設からのプレゼントとの噂があり、カジノ構想で鹿島と共闘するのは、思惑があってのこととみられています」(同)
番組の命運をこんな“老害”に任せているようでは、とんねるずの芸人としての寿命も長くはないのかも。