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安倍首相ブレーン九州系財界人に牛耳られたNHKの新会長選び決着

 NHK次期会長に、日本ユニシス特別顧問の籾井勝人氏(70)が内定した。
 現在の松本正之会長の任期は来年1月24日に切れるため、続投が取り沙汰されていた。しかし、NHK会長を送り出すキングメーカー・葛西敬之JR東海会長とNHK報道の仕方で意見が分かれ、酒席で衝突したという。しかも松本会長は葛西会長が連れてきた人物ということもあって手を挙げにくい状態になったようだ。

 籾井氏は、'20年の東京五輪へ向けてのネット対応や超高精細テレビ等、次世代サービスの推進経験がNHKの今後の課題(受信料支払いの“義務化”)にぴったりとの人物評から、就任要請があったとされている。しかし、三井物産の副社長から米国法人社長を経験し、'05年から日本ユニシス社長も努めたとはいえ、財界における籾井氏の知名度は比較的低いともいえる。そんな籾井氏を、なぜ推薦したのか。
 「NHKは今、九州系の財界人に牛耳られている。籾井氏も福岡県出身で九州大経済学部卒。牛耳る側は、安倍総理のブレーンで元経営委員長の古森重隆氏(富士フイルムホールディングス会長)。さらに長崎県出身で東大卒、元会長の福地重雄氏は福岡出身で長崎大卒といった具合。彼ら安倍総理の取り巻きが葛西氏に次期会長を推薦し、経営委員会の根回しをすることになっている。今回も葛西根回し人事ですよ」(事情通)

 問題は、籾井氏が長続きするかどうかだ。
 「会長は激務で精神的によくない業務なのに、年棒3092万円と決められている。この程度の額は前会社でもらっていて旨みがない。もう1000万円ほど上乗せしてはどうかという声も上がっています」(関係者)

 籾井氏のお手並み拝見である。

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