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【声優の履歴書】第17回 『セーラームーン』、『プリキュア』両作品で戦士を演じた久川綾

 声の仕事である『声優』。顔の見えない裏方のお仕事でありながら、近年はアイドルとの垣根がなくなって来ており、バラエティー番組や、歌番組などに出演することも珍しくなく、注目度が増している職業である。そんな人気声優をフィーチャーするこの連載。第17回目としてお届けするのは久川綾。

 1988年のデビューよりTVアニメ『美少女戦士セーラームーン』シリーズの水野亜美&セーラーマーキュリーや、TVアニメ『魔法使いサリー(1989年版)』春日野すみれ役、TVアニメ『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』レオナ姫役など、清楚だが芯がある女性を数多く演じてきた。レオナ姫役においては、当時異例の新人の抜擢ということだったが、周りのベテラン声優陣に引けをとらない堂々とした演技を披露し、作品に大きな影響を与えたと語られている。

 1990年代後半からは、TVアニメ『ママレード・ボーイ』鈴木亜梨実役などの主人公のライバル、TVアニメ『バトルアスリーテス 大運動会』柳田一乃役などの快活な女性や、TVアニメ『少女革命ウテナ』薫幹役、TVアニメ『爆転シュート ベイブレード』シリーズの金李〈レイ〉役、TVアニメ『フルーツバスケット』草摩由希役など、男性キャラクターのレギュラーも多く演じており、その役の幅は広い。そして、大人気『プリキュア』シリーズ」の通算7作目である『ハートキャッチプリキュア!』では、月影ゆり&キュアムーンライト役を演じているのだが、2013年現在『セーラームーン』、『プリキュア』両作品で戦士を演じたのは久川だけである。また久川は1987年に公開された劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト』を見て声優を志しており、そのリメイク作品であり劇場先行公開された後、本年4月よりTVアニメがスタートした『宇宙戦艦ヤマト2199』の新見薫役に抜擢されたときは、思わず出渕裕監督に感謝メールを送るなど、大変感激したという。

 一方で、ラジオのパーソナリティとしても評価が高い。1995年4月〜 1999年4月の4年間に渡り、文化放送系列で放送されていた『久川綾のSHINY NIGHT』では、投稿されるリスナーの下ネタを裁く久川の軽快なトークが好評で「青二三大エロ番組」、もしくは「文化放送の外道御三家」の一つと呼ばれる程のラジオになり、今や伝説となっているのだ。

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