かつて勤務していたホストクラブに押し入り、ホストの男性を包丁で刺したという物騒な事件である。逮捕されたのは八王子市に住む無職、矢沢恵一被告(36)。隠し持っていた包丁で男性を刺した上、牛刀も隠し持っていたというから本気度は高そうだ。
「加害者は元ホストで、被害者は現役ホスト。矢沢被告のホスト時代のナンバー1争いをきっかけとした、恨みが募った果ての事件かと思いきや、呆れた内容だったのです」(司法記者)
矢沢被告には事件当時、ホスト時代に知り合い、付き合っている女性Aさんがいた。一度別れたが、またヨリを戻したという。しかし、事件当時には矢沢被告には妻がいた。つまり不倫というわけだ。
「証拠によればAさんはアル中で、ホストクラブ通いをしていたそうです。事件の日も、件の店に来店。そこで彼氏である矢沢被告に電話をかけ始めたところ、接客していたホストである被害男性が電話を代わり『お前は結婚したんだからもう関係ないだろ』と言ったといいます」(同)
被害男性とはかつての仕事仲間で顔見知りだったが、これで矢沢被告は激昂。包丁を持って現場に駆け込み事件を起こしたという。
重傷を負った被害男性には複数の刺し傷があるほか、凶器も二つ持参し、取り押さえようとした女性2人も軽症を負った。激昂していたとはいえ、殺意は当然あると判断されそうだが…。
「罪状認否で矢沢被告は『殺意はなかった』と主張しています。さすがにこの主張は受け入れられないとは思いますが(苦笑)、なんと被害男性とは示談が成立しているようなのです。矢沢被告は、Aさんが被害男性を指名したことも快く思っていなかったのでしょうが、そもそも不倫はいかんですよ」(同)
果たして、矢沢被告には懲役何年の判決が下されるのか。