「都合が悪ければ周りのせいにする。まるで不祥事で大相撲界を追われた朝青龍と同じ。朝青龍もトラブルのたびに報道陣に背中を向けていましたからね。白鵬は朝青龍とは正反対の優等生的存在だったんですけどね」(担当記者)
これと対照的なのが日馬富士。初場所も後半に失速するなど6場所も優勝から遠ざかっているが、先のトーナメントでは早々に敗退した白鵬や鶴竜らを尻目に気合の入った相撲で勝ち進み、見事に優勝。賞金250万円を手にし、「やっぱり優勝は気持ちがいい」と胸を張っていた。
さらに、この翌日には都内で行われた地域再生に関するシンポジウムに出席し、モンゴルと日本の地域作りと題して講演を行った。およそ20分間、豊富な鉱物資源を持つ母国の現状や問題点を鮮やかに浮き彫りにして見せ、聴講者からは「将来、政治家になる気持ちはないのか」という質問も飛び出したほどで、心身ともに復調の気配が濃厚。春場所(3月8日初日、大阪府立体育会館)で6連覇を目指す白鵬も決して安泰とは言えない。
下がる株あれば、上がる株ありだ。