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「死後の世界」は必要なのか?

 誰しもが一度は疑問を持ったことのある問題に、
 「人間死んだらどうなるか?」
 というものがある。人は死後の世界というものが気になって仕方がない生き物であるらしい。世界の宗教を観ても、そのほとんどが死後の世界について語っている。

 なぜ人類は、死後の世界を考えるのであろうか? 
 それは人間が巨大な脳を持ちながらも「生まれる前の記憶」や「死んでからの記憶」がないからだといわれている。

 また、人間はもちろん、生物というのは、死や痛みを恐怖することで生存競争に勝ってきたのである。死や痛みが平気であったら、種は子孫繁栄どころか、たちまちにして滅んでしまったであろう。
 まして巨大な脳を持ってしまった人類にとって、

 なぜ生まれてきたのか?
 生まれる前はどうだったのか?
 なぜ生きるのか?
 死の恐怖から逃れることはできるのか?
 死んでしまった人はどうなるのか?

 といったことが気になって仕方がない生物のようだ。

 さらに人類にとっては、死後の世界は在った方が「都合が良い」とも考えられる。
 近しい人が死んだとき、それはただの土くれになってしまうと思うよりも「どこかで見守っていてくれる」「天国に行くのだ」と考えたほうが、いいのである。
 悪事を働きそうになったとき「ご先祖様が見ている」「神さまが見ている」「悪いことをしたら地獄に落ちる」と、思うことで秩序が保つ効果がある。
 人に殺意を持ったとき「殺せば祟られる。呪われる」「悪い奴は地獄に落ちる」と考えることで殺意を抑えることができる。
 自分の命が尽きるとき「天国へ行く」と思うことで死の恐怖から遠ざかることができる。

 このように考えると、人類にとってたとえ科学では証明できなくとも「死後の世界は在った方が良い」ということになるのかもしれない。

(巨椋修(おぐらおさむ) 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/

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