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再建中なのに吉永小百合CM大量“復活”でシャープ関係者の「なぜだ!」

 再建中のシャープだが、9月なかばから吉永小百合を起用したCMを、なぜか大量に打っている。
 同社は今年が創立100周年。家電業界では10月に大規模なコンベンションがある。シャープの場合、商品として話題になるものがないので、CMで取り上げているソーラー発電システムを猛プッシュしようということか。

 しかし、この時期にCMに使える金があるのか、と従業員の間から疑問の声が上がっている。
 「シャープの宣伝費は11年3月期が332億円で12年3月期は226億円と1年間で大幅に削減している。ただ、9月からの勢いだと今期も150億円は使うでしょう」(経済雑誌記者)

 シャープ再建に呼応するのが取引業者8500社、関係する420万人の従業員である。さらに、倒産も近いと読んでいた下請け企業も同様だ。
 たとえば、シャープ製携帯電話の組み立てを受けてきた岡山県井原市のタカヤは、8月末に希望退職の募集を始めた。すでに全従業員(約750人)の約4分の1にあたる176人が応じている。

 それなのに、なぜいま多額の宣伝費投入なのか。その裏事情を映画関係者はこう解説する。
 「小百合に対する手切れ金的CMともっぱらですよ。11月3日から小百合が主演の東映『北のカナリアたち』が始まる。東映は60周年記念映画だし、小百合にとっても最後の大作になるとみていい。そうなると、シャープも一時的ながら世話になった小百合の援護射撃をしないといけない。それが今回のCMなんです」

 これではリストラされた従業員が浮かばれないだろう。シャープ残酷物語の序章は始まったばかりだ。

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