まずは柔道。「国際化も結構だが、IOCで力を持っている白人が伝統を無視したルールをつくって、柔道が柔道の体をなさなくなってただのケンカみたい。最初にちゃんと組ませないと。つかみ合いで終わるあんなのスポーツじゃねえよ」
次は卓球。「東洋人がピンポン強いもんだから、卓球台を25cm高くしようって案が出たらしいけど、これはつぶしたそうだ」と述べた。事実関係は不明だが、実現していれば、小柄な福原愛選手はラケットをさばきにくくなっただろう。
知事は「F1やスキージャンプも日本選手に不利なルールになった。オリンピックや国際競技の運営は必ずしもフェアじゃない。だったら、バカでかい男が得なバスケットボールのカゴを50cm上げたらいい。飛びつく(ダンクシュートする)人間もできなくなるだろうから」と逆襲提案した。
ルール変更といえば、星野ジャパンも本番直前の延長タイブレーク方式導入に困惑し、守り勝つ野球を標ぼうする星野仙一氏(61)は激怒。1次リーグ米国戦は同方式で負けている。もっとも、抑えの岩瀬はポカスカ打たれるし、G.G.佐藤は落球しまくり、守りもクソもなかったが…。
知事は「あれはルールの変更というよりもね、ちょっと驕っているんじゃないの、プロ野球選手ってのは」とばっさり。選手村に入らなかった野球、マラソン選手を批判した日本選手団の福田富昭団長と同様の見解を述べた。
「どんな高級ホテルか知らんけど、自分たちだけ高級ホテルに泊まって選手村に入らない。強烈な連帯感で『がんばろう!がんばろう!』と言い合っている選手村に、プロ野球選手だけ行かないなんてのはおかしいよ」と選手批判した。
いまや星野ジャパンのメダル逸は国民的話題だ。特にその采配はボロクソに言われ、来年3月のWBC監督続投か否かに注目が集まっている。知事と親交が深く、東京五輪招致大使も務める星野氏だけに、采配に触れないよう気遣ったのか。
いきなり話題を変えて「それから陸連とJOCはしっかりしてもらいたいね。国民は非常に不満を持っている。ケガはしょうがない。早く言ってもらいたい」と情報伝達の遅れから補欠選手を出せなかったマラソンに矛先を向けた。