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甲子園大会直前に一時帰京? プロアマ交流戦でスカウトは大忙し

 8月3日、夏の甲子園大会の組み合わせ抽選会が行われた。在京のメディア陣は遅くても、この抽選会に合わせて“甲子園入り”する。筆者のように全カードを取材できない一部のフリーはスケジュールと予算の許す限りで、東京と大阪を往復することになるのだが、東京方面に向かう新幹線ホームで“意外な人”に逢ってしまった。在京球団のスカウトマンである。
 「甲子園、観なくていいんですか?」
 どうも、筆者と同じ午前の新幹線で帰京するらしい。お目当ての球児は地区予選でしっかり観てきたから、甲子園大会を観なくても大丈夫というわけか? そのスカウトははぐらかすだけで大会前の帰京理由は教えてくれなかったが、ある関係者によれば、在阪球団の一部スカウトも、近く東京入りする予定だという。

 「プロ・大学交流戦を視察するためですよ」
 関係者は「甲子園大会も大切だが…」と前置きしたうえで、こう続ける。
 「まず、阪神二軍が慶応大学、東洋大学(6、7日)に試合を行います。東洋大は巨人二軍、千葉ロッテ二軍とも試合を予定しており、関東地区担当のスカウトだけで手が回らないので、他地区担当のスカウトに応援を頼んだのでしょう」
 「手が回らない」とは、お目当ての選手がプロで通用するかどうかを見極めるため、スカウト1人ではなく、「複数で判断する」という意味。慶応大にはナンバー1スラッガー・伊藤隼太外野手、東洋大には「即戦力左腕」と称される藤岡貴裕投手がいる。対戦相手は二軍とはいえ、プロを相手にどれだけの力量を発揮できるか…。スカウトにすれば、甲子園大会にも匹敵する“ビッグイベント”なのだろう。
 「関東地区担当以外のスカウトは伊藤クン、藤岡クンを見る機会が少ない。自分の担当している地区の注目選手との比較もできるし、別地区担当スカウトの視察はそれなりの意味があるんです」(前出・同)

 単独の大学チームとプロの交流戦は、今年3月から実現。規制緩和によるものだが、学生側が長期休暇となる3月か、8月に集中せざるを得ない。今年はその交流戦が行われる初めての年であり、スカウトたちは甲子園視察との掛け持ちに奔走しているのだろう。
 一部報道によれば、阪神は鳴尾浜球場を利用し、関西地区の有力大学チームとも試合を行う予定だという。
 「今夏の甲子園大会は、圧倒的な力で相手をねじ伏せると思われる投手は少ない。福島県大会で60奪三振をマークした歳内(宏明=聖光学院/6試合登板)クンは面白いと思うよ」
 東京行きの新幹線ホームで鉢合わせになった某スカウトは大学生視察を悟られまいとしてか、高校野球の話題を持ち出してきた。
 歳内投手も凄いが、兵庫決勝再試合24回を投げ抜いた原樹理投手(東洋大姫路)、智弁和歌山の左腕・青木勇人投手、未完の大器・大谷翔平投手(花巻東=2年生)、関東の豪腕・伊藤拓郎(帝京)などは前評判も高い。野手では松本剛内野手(帝京)、横尾俊健内野手(日大三)を追うスカウトも多いそうだ。

 大学単独チームとのプロアマ交流戦の解禁、そして甲子園大会−−。プロ野球スカウトにとって、色々な意味で忙しい夏になりそうである。(スポーツライター・飯山満)

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