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フジがトップ会議の見直し検討 目下の最大テーマはタモリの後任

 フジテレビは視聴率向上を目指し、トップレベルの会議を見直そうとしている。
 今年6月に亀山千広社長体制になってから、議長的立場の運営役が2社別々に分かれることになったせいだ。2社とは、'08年に発足した持ち株会社フジ・メディア・ホールディングス(以下、フジMHD)とその子会社フジテレビである。

 これまでは、フジの豊田皓社長がフジMHDの社長も兼務しており、会議も一度で済んだ。だが、6月以降、フジMHD社長に太田英昭氏がなり、2社の社長は別々となった。これは初めての事で、以後、会議をどうするのかと検討されてきた。
 2社の会議を一度に行う場合、会議が長引き、だれるケースは少なくない。フジMHDでは出版、通販、不動産なども手掛けており、フジは言うまでなく視聴率を指標としたビジネス。同時の会議では、出席者にとって関心のない議題も多くなる。
 フジMHD時代、取締役だった亀山氏が視聴率アップの策を述べようと資料を用意していたが、出版や不動産などの議題が長引き、十分に説明や議論ができない時もあったという。
 フジの社長が代わり、独立独歩体制になってから、視聴率専門で議題を戦わすことができるようになった。ただし、今のところ効果はあまり出ていない。

 また、フジMHDの役員連中が様々な議題について論じてきた『水曜会』をどうするのか、という課題も生じてきた。
 「『水曜会』では、フジMHD役員が毎週水曜日昼に昼食をとりながら議題を論じてきた。そうなると、フジテレビのみの役員はどうするか、となる。一応は、以前の状態で継続となったようです。もっとも、今後はどうなるかわかりません」(フジテレビ事情通)

 現在、フジの大きなテーマは『笑っていいとも』の後番組である。ポスト・タモリには、くりぃむしちゅー、ネプチューンやこれまでの出演者である中居正広の名前が挙がっている。
 担当は、港浩一、大多亮両常務で、決定事項は即亀山社長に報告できるようになっている。
 果たして、フジは風通しのよくなった会議で視聴率対策を論じ、日テレやテレ朝を抑えて全盛期時代を取り戻すことができるか。
(編集長・黒川誠一)

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