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剛腕の終焉 小沢一郎が政界引退へ(1)

 「“政界の闇将軍”“壊し屋”“選挙の神様”と異名を取った小沢一郎が、ついに政界引退の危機に追いこまれた!」
 “自民圧勝”に沸いた衆議院選の投開票日から一夜明けた永田町に、とんでもない噂が蔓延しだした。
 しかも、これが「単なる風評ではない」との観測が野火のごとく永田町全域に広がり、政界関係者らを戦慄させているのである。

 曰く、政治アナリストがこう語る。
 「実は、この噂は投開票日の夜半から駆け巡りだしたのです。知っての通り、今回の選挙で苦戦を強いられた小沢氏は、『落選したら政界を引退する!』と公言し、30年以上も選挙区入りしなかった経歴をかなぐり捨てて地元入りした。ところが日本未来の党(以下、未来)の候補者らが続々討ち死に。“小沢王国”も崩壊の危機を迎えたことから、『もはや、小沢は死に体』『議員辞職も止む無し』とする声が、そこかしこから上がり始めたのです」

 ただし、それも無理からぬ話と言うほかはない。小沢氏が所属する未来は、「卒原発」を標榜して衆院選に臨んだが、結局、期待していた風は吹かず第三極に埋没して惨敗。要となる小沢王国・岩手の内情もガタガタだったからだ。
 加えて、その兆候は小沢氏の地盤である岩手4区にも露骨に表れていた。同選挙区に民主党から出馬した新人・及川敏章氏は、民社、新進、自由党を渡り歩き、その間党職員として小沢氏を支え続けてきた人物。小沢氏が民主党幹事長時代には、担当職員を務めたこともある子飼いだが、それが一転、“明智光秀”と化し、小沢氏の喉元に噛み付いたのだ。小沢陣営の後援会関係者がこう話す。
 「自民の新人・藤原崇氏を敵に回し、さらに選挙区を子飼いの及川に引っ掻き回された小沢氏は、地元行脚の際に歯噛みしていたほど。あんな深刻な表情は、過去に見たためしがないのです。また、予想以上に、和子夫人の離縁騒動がボディーブローのように効いた。夫人はこれまで後援会を切り盛りし、選挙で地元に入らなくて済んだのも和子夫人が支えてきたからなのです」

 さらに、全国で次々と側近たちが惨敗したことも、小沢氏にとってはかなりの痛手だったようだ。前出の政治アナリストがこう話す。
 「特に小選挙区の敗北ぶりは、目も当てられない状況だった。千葉4区に野田総理の刺客として出馬した三宅雪子は、あえなく撃沈。'09年の衆院選で東京12区から立候補し、当時公明党代表だった太田昭宏氏に競り勝った青木愛は再戦に臨んだが、なすすべもなく敗退した。また、選挙に強いと評判だった福島2区の“元キャバ嬢”太田和美も自民の追い風に吹き飛ばされ、頼みの綱の小沢ガールズはほぼ壊滅状態。今の小沢氏は、完膚なきまでに求心力を失った状態なのです」

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