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「私、テレビの味方です」¥enガールのデビューイベントまでの軌跡を追った番組は今年のベスト

 正月休み返上で、相も変わらずテレビ三昧な生活を送っていたところ、素晴らしい番組を発見! その名は「ゴールドハウス」(フジテレビ)! ちょろちょろと見てはいたが、今月3日深夜放送のスペシャルで、どうにも私好みの企画がオンエアされていたので、その素晴らしさについてお伝えしたい。

 同番組の司会はお笑いコンビのチュートリアル。アドバイザーは経済評論家にしてアイドル好きを公言する森永卓郎(51)なのだが、この3人がアイドルユニットをプロデュースするというのだ。
 テレビ局発のアイドル集団というと、ここ数年まったくヒットがないのが現状である。モーニング娘。以来10年以上も当たりがない。この10年、何人もの美少女たちの人生に傷を作ってきたと、私はひとりテレビの前で義憤を感じていた。「そのやり方じゃダメだろ!」と。アイドルをアイドルそのものとして世間にお届けすると、まず届かないのだ。残念ながら。
 そんなわけで、ひとり諦めムードで「ゴールドハウス」を見ていると…、むむむ、従来の作り方と明確に違うモノを感じるではないか! 「¥en(イエン)ガール」なる、この番組で募集し、結成した多国籍ユニットが共同生活し、レッスンを積み、デビューイベントにこぎつけるまでの軌跡を追ったドキュメンタリーとして見せているのだ。

 一番燃えたのは、メンバー同士のケンカ場面! その原因が「お風呂に入る順番」!! くだらな過ぎる! でも、いがみ合いさえも隠さずに見せる姿は絶対に正しい。ドラマ性が増して、感情移入できるからだ。“デビューイベントに500人集まらないと解散”というテーマが与えられた点も正解だ。ゴールを明確にすることで、わかりやすく伝わる。レッスンの途中にチュートリアルが登場し、「必死さが足りん」などと諭す場面も効いていた。
 そして運命のイベント当日。6人の少女たちはお客さんを集めようと必死に声を張り上げて宣伝する。あとは天に祈るのみ。いざ、幕が開くと会場には満員のファンが集結! まあ、お笑い目当てに集まった人もいただろうが、この際、そんなことは無視! なぜなら、客数が672人と発表された瞬間、アイドルたちが泣き崩れたクライマックスが放送されたことに意味があるからだ。
 そもそもこの番組のコンセプトは、「ゲストたちがいかにお金を稼げるか」というもの。当然、¥enガールたちは大赤字なわけだが、番組のコンセプトとしては“黒字”を予感させるものだった。
 欲を言えば、1回のスペシャルにまとめるのではなく、“連続ドラマ”として毎週放送してほしかったところだが、方向性は正しかったので、これ以上言うまい。早くも今年のベスト番組が誕生(気が早過ぎ)!

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