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霊能者と超能力たちの末路

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 超能力者や霊能者の中で本物というか、トリックを使っていないと思われる人物はほとんどいない。あるテレビ局で役員を務めていた方とぶっちゃけ本音で話した時、大部分の霊能者や超能力者がトリックや事前調査をやっており、何もやってなかったのは木村藤子だけではなかったのかという見解で一致した。今後判明次第、何らかの形で報告するが、今の段階で筆者は木村藤子に関しては、事前調査やトリックが見当たらないと記しておく。

 他の能力者たちの末路は哀れである。あの独特の風貌で人気を博した織田無道は後年、「自分には霊能力などはなかった」とカミングアウトしている。織田無道の本には鑑定依頼のクーポンさえついていたではないかと、思わずツッコミを入れたくなった。見るからに破戒僧と言った外見から、ある意味タレントとしてテレビに出ていたのであろう。

 藤田小女姫に至っては殺害されている。1994年2月にアメリカ合衆国ハワイ州ホノルルで殺されるという運命を、霊感少女だった彼女は予知できなかったのか。この藤田小女姫は、1950年代に占いがよく当たる少女としてマスコミに取り上げられ、人気がブレイク。霊感少女として一世を風靡した。1960年代にも人気占い師として多くの事象を的中させたと言われているが、そのトリックも判明している。彼女は自民党の大物代議士複数と親しく相談に乗っており、多くの政治経済に関する極秘情報を聞いており、その情報を違う場所でアウトプットすることで予言的中を演出していたらしい。よく占い師は自分のことはわからないと主張するが、自分の死の予言は全くなかったのだろうか。

 他にも「こんなん出ました〜」と素っ頓狂な声で叫ぶことで人気のあった白蛇占いの泉アツノも同様だ。白蛇を体に降ろして占う時にはドスの効いた声で話すが、結果が出終わると甲高い普通のおばちゃんの声になるギャップが面白く、一躍テレビの人気者になった。彼女の場合は、この一連の演出を当時の関西テレビの社員が考え出し、彼女はそれを演じていただけだったらしい。

 メディア主体で全ては流行と言えばそれまでだが、いずれもあまり良い末路を辿っていないのは一抹の悲しさを覚えるものである。
※文中敬称略

(山口敏太郎)

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