そんな元メンバーの“前列組”としてその後、最も活躍しているのが女優の篠原涼子。他では、プロゴルファーの横田真一と結婚したラジオで人気の穴井夕子、紅白にも出場したヒップホップグループEAST END×YURIの市井由理あたりが辛うじてわかる程度。田中と同じ後方メンバーの中には、仲間由紀恵という意外な名前もあった。
今や一流の女優である仲間や篠原にとって、この「元TPD」という肩書きは、触れて欲しくない過去だろう。
「初期の頃はメンバーの入れ替わりが激しかった。そのため、数年前まで業界には自称『元TPD』と名乗る娘がたくさんいました」(イベントプロモーター)
TPDが自然消滅した後、田中容疑者は一応“本物の元TPD”として細々と芸能界で活動を続けていたようだが、今年の8月に「タレントを総合プロデュースしたい」と、芸能事務所を設立。自ら社長としてヤル気に満ちていたという。
しかし、つきあう男たちが悪すぎたようだ。
「実業家となってから、六本木あたりでの夜遊びも激しくなり、ドラッグに詳しい連中とも親密になったようです。おそらく仕事の悩みもあったのでしょうが、もともとは呉服屋のお嬢さんで、生き馬の目を抜く芸能界のプレッシャーには勝てず、薬に手を出したのでしょう」(芸能記者)
事務所を立ち上げた際、営業トークで「篠原涼子とも遊び友達」などとテレビ局の実力者に語っていたという。篠原はこれに対して「クスリでパクられた奴に『遊び友達だ』なんて、どこまで迷惑かけるつもりなのよ」と、田中のアンフェアな態度にブチ切れたとか。
このご時勢、タレントは暴力団の密接関係者とみなされるような話には、特にナーバスだ。人気子役の芦田愛菜が紅白出場にあたり、事務所が「暴力団とは一切無関係」と念書を書いたというのは、さすがに失笑ものの話だが。