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テレ朝初の朝日新聞からの天下りゼロ “はえぬき”に絞った今後の経営方針

 テレビ朝日が'13年3月期決算役員会で、開局以来慣例的に続けてきた朝日新聞からの役員受け入れを初めてゼロとした。
 役員勢をできるだけ“はえぬき”で揃えようとする姿勢だ。
 今回の入れ替え人事は、朝日放送がらみだけだった。渡辺克信朝日放送取締役相談役が退任、代わりに朝日放送社長脇阪聡史氏を招きいれる小幅な動きに抑えている。

 前期は粕谷卓志朝日新聞取締役社長室長が常務として天下ってきた。だが、今回は開局以来55年間で、初の朝日新聞からの天下りゼロ。現在、朝日新聞の役員と兼任しているのは、先の粕谷氏と木村伊量朝日新聞社長の2名となった。
 「いまの社長、早河洋氏は'09年6月に13代目として就任。2期4年目において、年度視聴率レースで、ゴールデン、プライムトップという快挙を成し遂げた。その結果、政治力・影響力を駆使できるようになった。今回の人事は、テレ朝を朝日新聞窓際役員の天下りポジションにさせたくない、という強い意思の表れとみていいでしょう」(放送業界紙記者)

 じつは前期の段階で、早河氏と朝日天下り役員との間でちょっとした軋轢があったようだ。それも影響しているとみる関係者は少なくない。
 「前々期に、朝日の社長候補といわれていたK専務との間で問題が派生した。K専務はサムライ型で早河社長と似ているところがあり、折りが合わないといわれていた。事実、役員会でも意見の違いがあった。そこで早河氏は、K専務を就任1年で東北の系列局に社長で出そうとしたが、これにK専務が反発。結局、K専務は退任し、現在は浪人中です。これで早河氏も、もう朝日からの役員受け入れはけっこうとなったのでしょう」(テレ朝関係者)

 これからのテレ朝、早河氏の独裁政権となるのは論を待たない。
(編集長・黒川誠一)

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