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国内に2トン以上が出回る覚せい剤押収激増(上半期550キロ)の理由

 今年上半期(1〜6月)の覚せい剤の押収量が約550キロ(末端価格約385億円)に達し、前年同期の約160キロを大幅に上回ったことが9月19日、警察庁のまとめにより判明した。しかし、押収されたのは氷山の一角に過ぎないという。

 薬物捜査が長い警察関係者が言う。
 「市場に流通しているのは、押収されたブツの3〜5倍といわれる。つまり、日本には今、2トンぐらいのシャブが出回っていることになる。警察も相当な危機感を持って取り締まらなければならない」

 警察庁によれば、'08〜'12年の年間押収量は300〜400キロで、年間を通しても500キロを超えるのは13年ぶりのこと。押収量の99%が密輸で、その相手国は'06〜'10年においては中国発が最多だったのが、現在はメキシコがトップに入れ替わっているという。
 「メキシコといえばコカイン天国。国内にはコカインの精製所が多数あるため、覚せい剤の製造もお手の物なんですよ。覚せい剤の出どころといえば、台湾、韓国、北朝鮮、中国と地域が限られていたが、今や地域を問わずワールドワイドになってきた。つまり、世界中どこからでも入ってくるということです」(同)

 メキシコでは'11年ごろから覚せい剤の大型密造施設が摘発されている。その供給先は多くがアメリカだったが、それが今はアジアを含め全世界に広がっているというわけだ。
 また、大量に流通しているためか末端価格が下落傾向にあり、「日本国内で4年ほど前までは1グラム約9万円だったのが、昨年あたりから約7万円にまで下がっている」(事情通)という。

 この状態でいけば、気がかりなのは東京五輪が開催される7年後だ。
 「五輪が近づくにつれ東京には世界中から人が集まり、同時に違法薬物の密輸量もぐっと増えるでしょう。今でさえ都内の盛り場は不良外国人が跋扈し、傍若無人の振る舞いを繰り返している。早めに対策を講じなければ、東京もニューヨーク並みの犯罪都市になってしまう」(社会部記者)

 時間は、もうない。

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