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「おぐらが斬る!」札幌首切り事件 容疑者一家を支配していたのは娘だったのか?

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札幌の首切り事件の容疑者が捕まった。親子3人であり、娘は小学生の頃から不登校であり、いまはひきこもりだ。父親は地元で有名な精神科医であった。

被害者のAさん(62)とホテルに入室し、首を切断し持ち帰ったのは娘の田村瑠奈容疑者(29)と見られている。かなり狂気じみた猟奇事件だ。

父親で医師の田村修容疑者(59)は、瑠奈容疑者を送迎したと考えられている。母親の田村浩子容疑者(60)は死体遺棄などで逮捕された。

被害者のAさんはススキノで、「女装愛好家のトモちゃん」として、一部では知られた人物であった。瑠奈容疑者がAさんとディスコかカラオケで知り合い。女だと思って一緒にホテルに行ったら、暴行を受けたという報道もある。

ただ単純にその復讐や怨みだけであれば、被害者を殺すだけで十分なはずだ。なぜ首を切断して持ち帰るという猟奇的な行為をしたのか? なんらかの思いがないとそのような行為はしないはずだ。その生首は、親子の自宅で発見された。一部が腐敗していたという。

父親の修容疑者は、人当たりがよく、夫婦仲も悪くないというが、最近少し変わった様子があったという。半年ほど前から家の前まで車で帰ってくるのだが、家に入らず車の中でコンビニ弁当を食べていたり、本を読んでいたりしていたという。

また父親は車から家に戻っても、6時間ほど、家に入ろうとしなかったという話もある。修容疑者には家に入りたくない・入れない何かの事情があったのだろうか? あるいは娘か妻に家に入れてもらえなかったのか・・・

さらに近所の人の話だと、ここ1~2か月は家に帰ってきていないという話もある。帰ってきても10分くらいでまたどこかに出かけてしまっていたという目撃談もある。これも何か異様だ。

あくまで仮説だが、加害者である田村家を支配していたのは娘の瑠奈容疑者だったのかもしれない。父親は娘の瑠奈容疑者を過保護・溺愛していたという。

父親は精神科医であり、娘は不登校であったという。父親は瑠奈容疑者の不登校を何とかしようとあれこれ努力したことだろう。父親は娘の異常性に早くから気が付いていたかもしれない。

母親は数か月前に家の中で骨折し、しばらく入院していたというが、これも瑠奈容疑者と関係があったのか・・・

「人を殺してみたかった」というのが動機の殺人はときどき起こる。

瑠奈容疑者が「人の首を切り落として家に持って帰りたい」という異常な願望があり、娘にマインドコントロールされている両親は逆らうことができなかったのかもしれない。

仮に動機が復讐だとしても、実行犯は父親ではなく娘の瑠奈容疑者なのだ。

自分の娘が人の首を切り落とし、家に持ち帰るという異常な事件に精神科医の父親が協力したという、じつに猟奇的事件と言える。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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