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市川猿之助、「『詫びろ』は今年で封印です」 1年振り返り、『半沢直樹』効果も明かす

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市川猿之助、武田梨奈

 歌舞伎俳優の市川猿之助が16日、都内で行われた「東京二八そば」のブランド1周年記者発表会に女優の武田梨奈と出席。今年一年を振り返る中、当たり役となったドラマ「半沢直樹」(TBS系)での伊佐山部長役を振り返った。

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 市川は「今年一番思い出に残ったこと」を問われ、「3月に歌舞伎がなくなるかもしれないということを突きつけられた時」と回答。「そして8月に歌舞伎が再開できたことは今思うと奇跡的。先輩方は戦争で歌舞伎が中断されたという体験はあるかもしれないですけど、僕はそういう体験はなかった。だからとても印象に残っています」としみじみとコメント。

 その後の「半沢直樹」への出演は、歌舞伎界への貢献にもなったと自己分析しているようで、「『半沢直樹』に出させていただいて、それによって歌舞伎に興味を持っていただけたら本当にありがたいこと。一度に何万人もの人に歌舞伎を宣伝するのは大変。そんな中、(半沢直樹を通じて)みなさんが歌舞伎に興味を持ってもらえるきっかけができたのなら、出演した意味があるのかなって」と感慨深げに語った。

 また、今年の漢字を問われると「粛」とコメント。「今少し気が緩んでいるので、来年は気を緩ませず粛々と行きます」とにっこり。最後に「半沢直樹」での伊佐山部長の決め台詞「詫びろ」をカメラに向かってやってほしいとリクエストされる一幕もあったが、「詫びるのは嫌い。ギスギスするのが嫌い。そういうことがない世の中になれば。詫びろは今年で封印です」と述べ、リクエストは断った。

 市川はこの日、共に壇上に上がった初対面の武田梨奈にも好感を持った様子。「会うのは初めて。海外でもご活躍していると聞き、同じ日本人として嬉しいです」と声を掛けると武田も嬉しそうな表情。「すごく素敵。(イベント中、常に)優しい眼差しで見てくださっていて、安心感もあり心強い方です」と市川の印象を語っていた。

(取材・文:名鹿祥史)

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