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ダウンタウンとの伝説番組は「財産でもあるけど…」 ほんこん、衝撃的自著の第2弾でも「間違っていることは言うてない」

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ほんこん

 お笑い芸人のほんこんが著書『コロナと国防ーちょっと待て、こんな日本に誰がした!ー』(ワニブックス)を出版した。
 ほんこんは関西ローカルの情報番組にレギュラー出演するようになってから、政治問題などに関する積極的な発言が話題を集めるようになっている。昨年も『日本のミカタ – ボク、この国のことを愛してるだけやで!』(ワニブックス)を出版。国内外の政治問題に鋭く切り込み注目を集めた。

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 お笑い芸人でありながら、政治的な発信をすることにリスクはないのか。ほんこんに本書に込めた思いや、政治の発言をするようになった経緯などを聞いてきた。

ーー前回の『日本のミカタ』もそうですが、今回のような政治についての本を出すきっかけは何だったのですか。

 ほんこん:ワニブックスさんからお誘いをいただいたんです。僕から出すと言うたんではないですよ。スタッフの方がYouTubeなんかで、レギュラー番組での僕の発言を聞いたりしていたみたいで、「言うてることが正論です」って。「売れるか?」って思ってたけど、1回目の本を出したら、増版してね。そろそろ第二弾をって話がきたんです。僕としてはやりがいは感じていますよ。間違っていることは言うてないし。

ーー思想が合う、合わないはさておき、芸能人が政治的発言をすることにアレルギーを感じる層も一定層いますから、ほんこんさんのような実績のあるタレントがこういう内容の本を出すのは非常に勇気のある行動だなと思いました。

 ほんこん:芸能人が政治に発言することは別にいいと思っていますよ。でも薄っぺらい内容だとダメだと思います。例えば政権批判とかは誰でもできるんです。批判だけでなく、ほめるところはほめろよとか、他の人の発言に対してそんなことを思うことはあります。僕が政治にモノを言うスタンスとかは、最近変わったとか、そういうこともないです。昔からおかしいことはおかしいと言っていましたし。テレビでタレントが政治にモノを言うことに対し、批判的に捉える風潮は、この国が成熟できていない証拠でしょうね。戦後教育が悪かったんちゃいます?(笑)テレビではスポンサーが嫌がるとかで、できにくい環境はありましたけど、今はネットがあって、それがテレビと対等な存在になっている。ネットなどを通じて発言していく人は今後もっと増えていくと思いますよ。

ーー今の政治や世間の風潮に対し、怒りを投げるような内容のものが多い気がします。ほんこんさんは今の日本のどんな面に怒りを感じているのでしょう。

 ほんこん:ニュースで報道されていることがすでにおかしいでしょ。それはちゃうやろって思うことが多いんですよ。ダブルスタンダードなことも多く、信用できない。だから違うことに対して違うと言うてるだけです。

ーー自分の政治的な考えを述べることで、批判にさらされる局面もあると思います。タレントは人気商売ですから、それを怖く感じることはありますか。

 ほんこん:ない。「お前なんかテレビ出てくんな」って言う人もおるけど、「俺、今全国ネット出てないやろ」って(笑)。発言することで右やろ左やろって騒ぐ人もいるけど、それはその人が勝手に決めてるだけ。俺は愛国心者やぞって。愛国心者が右って言われるのはこの国だけやぞって。自分が自分の考えをしっかり持っていたらええって、そう思っていますよ。

ーータレントとしての今後10年に対しては、どんなふうにビジョンを思い描いているんですか。政治発言が目立つことで今後のほんこんさんの方向性も変わってきたりするのかなと思うのですが。

 ほんこん:たまたま飲食店を自分でやっていたりするんですけど、老後のことを考えていますよ。そういう方向性とかビジョンに関しては受け入れ先があって初めて成立するんですよ。若い子も次から次へと出てくるし。これからのことは分からへんよ。

ーーお笑いに関しては、若いお笑い世代とのアプローチの仕方の違い、ギャップなどを感じることはありますか。

 ほんこん:僕らが小さい時に年配の人を見て拒絶していたように、今の子には今の子の価値観があると思いますよ。でも今の子は飛び抜けて面白い子がいるわけでないし、大丈夫かって思うところはあります。僕らの時はとんねるずさんやウッチャンナンチャンさん、ダウンタウンさんがいて、勝ちたいなって戦っていた。命がけで勝負していましたよ。今面白くてもお前ら10年後戦えるかって。俺は10年後もやってるよって。そういう思いはあります。第7世代とか言いますけど、みんな仲良しこよしでやっていて、お笑いの世界は一寸先は闇やぞって。俺らの頃は(ライバル意識から)殺伐としていた部分はあったけど、それがあったから面白かったと思っているんです。まあ、今の子は器用やなとは思いますけどね。

ーーダウンタウンと『ごっつええ感じ』(フジテレビ系)をしていた頃は、他の芸人に対して常にライバル心を持っていた?

 ほんこん:ありましたよ。周りの芸人のネタ見て、これうち勝ってるわって。ダウンタウンさんと共演してコントやってたので、ダウンタウンさんが全国的人気になって嬉しいだけじゃなくて、自分たちまで認められたって気になってたんでしょうね。

ーーほんこんさんとなじみの深い、そのダウンタウンさんにはどんな感情を持っていたんですか。

 ほんこん:自分が素人の時にダウンタウンさんを見て、めっちゃおもろいなって。絶対売れるわって。たけしさん、さんまさん、タモリさんが既にテレビで人気でしたけど、その次の時代をつくっていくのやなと。ぶっちぎりだと思っていましたよ。

ーー『ごっつええ感じ』でダウンタウンさんと当時、様々なコントに挑戦することで、ほんこんさんも全国区のタレントとして一気に知名度が上がりました。あの番組が終わった時はどんな気持ちだったんですか。

 ほんこん:終わったのは困ったけど、悲観的な気持ちはなかったですよ。残念やけど、これから俺頑張らなって気になれましたし。あの番組は松本人志さんの番組。おんぶに抱っこしてもらってるところあったし「ここからやな、俺の勝負は」って思いました。楽させてもらってたんです。あの番組しかなかったところはあったから金入ってけえへん、どないしよって。そういうのは困りましたけどね(笑)。番組が終わって平成11年1月のギャラは忘れもせえへんわ。たった11万円ですよ(笑)。

ーーその後はダウンタウンさんとではなく、ほんこんさんとして独り立ちしていった。その頃の心境はどんなものだったんですか。

 ほんこん:若い頃にダウンタウンさんと一緒にさせてもらった。それは財産でもあるけど同時に借金にもなってしまったのかもね。それがあったから出遅れた部分もあったんちゃうかって。本来は自分らでやっていかないといけなかったんです。関わっていなかった人は、それはそれでキャリアを積んでいたわけですから、自分もそういうふうにやっていかないとって。もちろん、喪失感はありましたよ。だって、今でもあの頃のコント見て、面白いことやってたなって思いますもんね。

ーー今回の本はダウンタウンさんに送ったんですか。

 ほんこん:いや、誰にも送っていないです。今田(耕司)、東野(幸治)には渡しましたけど。板尾(創路)さん?板尾さんにも送っていないです。だって多分、板尾さん、こういうの興味ないやろうから(笑)

(取材・文:名鹿祥史)

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