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江戸時代、富山に11メートルの人魚「海雷」が出現していた!?

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 新型コロナウイルスの流行から、江戸時代の妖怪アマビエが話題になったこともあり、ここ最近ネット上で様々な妖怪伝説を見ることも多くなった。妖怪好きに知られたアマビエだが、多くの人に知られたことをきっかけに、その原型と考えられているアマヒコ(漢字表記多数)や神社姫など類似した特徴を持つ妖怪がネットで紹介され、話題になることも少なくない。

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 先日、ネットで話題になったのは江戸時代の日本に出現したとある「人魚」だった。それは文化2(1805)年に越中国放生渕四方浦(現在の富山県新湊市旧町部か)で「人魚」が出現、漁師たちを脅かしたため人々が討ち取る騒ぎになった、というもの。人魚と言えば、わが国日本の伝説であれば「食べれば不老不死になる」とか、西洋であればきれいな女性の姿をしており歌声が美しく…となるが、富山に出た人魚は全身が「三丈五尺(約11メートル)」もある巨大なもので、頭に般若を思わせる金色の角が2本生え、鳴き声は歌どころか「一里(約4キロ)先まで響き渡る」ほどだったという。
 もはや妖怪を通り越して怪獣レベルであり、普通の人魚とさすがにスケールが違うためか「海雷(かいらい)」という別の妖怪としての名前もつけられている。そんな巨大な人魚を、地元の人々が50丁もの鉄砲を持ち出して仕留めた顛末が当時の瓦版に書かれている。

 果たして、この人魚の正体は一体何だったのだろうか。クジラやイルカとの誤認説もあるが、髪の毛があったり腹部などが赤い、という描写から「現代でいうリュウグウノツカイだったのではないか」という説も存在している。富山の方ではリュウグウノツカイやサケガシラなどの深海魚を、長く伸びた赤いひれが衣装やかんざし、髪をイメージさせることから「花魁(おいらん)」と読んでいたという。現代でも富山近海ではリュウグウノツカイが漂着することがたびたびあるため、巨大な人魚も「大きなリュウグウノツカイの漂着例だったのでは」と考えられるのだ。実際、問題の人魚の顔は女性的に描かれている。

 一方で、地元漁師に「花魁」と呼ばれてきたリュウグウノツカイが、ただ大きかっただけで化け物と受け取られるのだろうか、という疑問も残る。話が伝わっていく際に姿が変貌したのか、それとも当時の社会不安や事件を巨大魚の話に投影させ、恐ろしい人魚の姿へ変貌したのか。今となっては、真相は分からない。

(山口敏太郎)

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