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釣れた魚と旨い酒!日本全国釣り行脚 東京都・としまえん産ニジマス。

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提供:週刊実話

 2月、3月と暦が進むにつれ、地上では次第に高まる春の気運に、人の心も浮き立つものです。しかし、水の中は別でして、地上とは1〜2カ月季節の推移がズレるため、水温も魚の動きも低調なんですね。ゆえに釣果を得られる確率も…。

 重たい道具を背負って釣り場へ出向き、寒い中で竿を振り続けたがボウズ…。そんな寂しい結果を想像するだけで、「もうちょっと寝ていようか…」となってしまうじゃないですか…。

 で、何をするかといえば、昼すぎまでウダウダとエロ動画観賞…。そして、1人でマスをかくという、極めて生産性の低い休日になるのであります。

「これじゃあイカン! マスはかくものでなく釣るもんやっ!」

 窓の外に広がる冬晴れの空を見て、やおら布団から飛び出し、釣りに行くことにしました。まぁ、この時点で昼に近かったのですが…。

 向かった先は、東京都練馬区にある老舗の遊園地『としまえん』。関東にお住まいの方は御存知かと思いますが、夏場は園内にある各種のプールが多くの遊泳客で賑わいます。

 このプール、オフシーズンにはニジマスやイワナ、アマゴといった中〜大型淡水魚が放たれ、多くの釣り人が集う有料の釣り堀に変貌します。

 しかも、レンタル釣具も用意されており、気が向いた時にフラッと手ぶらで遊びに行けるという実に有り難い施設なんですな。

 というわけで、最寄りの豊島園駅で西武線を降り、目の前にある『としまえん』へ。園内のプールは、いくつかのエリアに分けられており、ルアー&フライエリアでは本格派の釣り人が、エサ釣りのエリアには親子連れや若いカップルが、それぞれのペースで楽しんでおりました。で、ワタクシが向かう先は…、もちろんエサ釣りエリアです。

 受付にて3時間券を購入し、丁寧な説明を受けてから、貸し竿とエサを手に流れるプールへ向かいます。

★夜のプールでアツい駆け引き!

 まずはダバダバと水が流れ込んでいて、いかにも魚が付いていそうな場所から竿を出します。だが、何度エサを流しても反応ナシ…。数日前からの急な冷え込みで魚の活性が低いのか、はたまた攻められすぎてスレているのか…。

 とりあえずエサ釣りエリアの一番奥へ移動し、エサを大きめに付けて流していきます。すると「ポワンッ!」とウキが動き、やがて「スゥーッ!」と引き込まれました。すかさず「ピシッ!」と竿を煽るも、スカ…。これを何回か繰り返し、ならばとエサを小さめに付けると、今度は反応が出ません。う〜ん、面白くなってきたぞ。

 再びエサを大きめに付けて流すと「ポワン、ポワン」に続いて「スゥーッ!」とウキが動き、さらに沈み込んだ頃合で竿を煽ります。
「グンッ!」

 ようやく心地よい手応えで踊り出たのは、25センチほどのニジマスでした。

 その後も、エサ大きめ&超遅アワセで夢中になって釣るうちに、日没となりました。「人気のない夜のプール」で「サオを出す」。もう“イケナイコト”感が満載でタマりませんな。
「暗くなったし、魚の警戒心も薄れるのでは?」

 そんな安易な期待を抱きつつ、照明に照らされて辛うじて見えるウキを凝視。
「スウゥ〜ッ!」

 いきなり水中に引き込まれたウキを見て、反射的に竿を煽ります。
「ズシンッ!」

 すぐに今までとは違う重量感が伝わります。昨秋、北海道の釧路に出かけた際にヤリトリした大型アメマスの記憶が甦ります。あの時は竿をへし折られたのですが…。
「バレないでっ!」

 幾度となく派手なジャンプに見舞われながらも夢中に竿を立て、何とか取り込んだのは、50センチ級のニジマス! いや〜、さすがナイトプールはアツいですな♪

★爽やかな脂に思わず痛飲…

 時間が終了し、釣れた魚を持って場内の流し場へ。ここで内臓やウロコの処理ができるため、帰宅後の調理も楽チン。キッチンを汚さずに済む点でも、非常にありがたいサービスです。

 今回は大型を確保できたので、ルイベにバター焼き、ムニエルのフルコースです。

 まずはルイベから。最近流行っているトラウトサーモンと比べると、スッキリした味わいながら、適度な脂乗りが感じられます。続いて、バター焼きやムニエルも、脂っこさは感じない程度にほどよく脂が乗っており、火を通してもフワッとした食感が損なわれず非常に美味です。まいったなぁ、レモンサワーが進んで仕方ないぞ!

 手ぶらで気軽に遊べて、美味しいお土産も付く都会の釣り堀。今後、冬場は夜のプールに通おうかしら…。

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三橋雅彦(みつはしまさひこ)子供の頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。

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