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千葉ロッテ身売り説再燃 佐々木朗希に「170キロ」挑戦密命

 球団保持を厳命してきた重光武雄オーナーの死去により、千葉ロッテマリーンズの「身売り説」が再燃。日本のロッテHDは株式上場で創業家からの脱却を図っており、「170キロ投手・佐々木朗希誕生」に育成プログラムを変更し、球団の高値転売を目論む?

 2月1日からのキャンプで最も注目を集めているのが、大船渡高校時代に最速163キロをマークした“令和の怪物”佐々木朗希投手が加入し、沖縄・石垣島でキャンプを張るロッテだ。スポーツメディアにとどまらず、情報番組など多くの取材陣が駆けつけるはずだ。

「理由はただ一つ。開幕を待たずに佐々木が170キロをマークし“人類最速投手”になる可能性が浮上してきたからです。今年からロッテと医療サポート提携を結んだ順天堂大学の体力測定データでは、足の筋力が100メートルを10秒3で走るスプリンターと同等の数値と計測され、さらに筑波大学の動態解析では170キロ到達の可能性が示されました」(取材記者)

 超人的なポテンシャルが判明し、期待感がさらに高まっているのである。

「昨年4月、佐々木はU-18の代表合宿で高校歴代最速の163キロをマークしたが、さらに進化している。大船渡高校の国保陽平監督の判断で夏の岩手県予選決勝を“回避”したことで分からなかったのだが、5キロほど球速がアップしていると聞く。日本人最速は大谷翔平が日本ハム時代にマークした165キロ、メジャーでの最速は169キロ。石垣島では、日ハムでダルビッシュ有や大谷翔平を指導した吉井理人コーチがマンツーマンで指導するようで、リミッターを外させれば、開幕前の170キロ超えは十分ある」(スポーツ紙デスク)

 そんな、表面上は夢いっぱいのロッテの石垣島キャンプだが、伝わってくるのは嬉しいニュースだけではない。実は、ベンチ裏で「球団身売り」の怪情報が囁かれているのだ。

「キャンプイン直前の1月19日、千葉ロッテマリーンズのオーナーで、日韓を中心に幅広く事業を展開していたロッテグループの創業者、重光武雄氏(享年98、本名・辛格浩)がソウル市内の病院で死去しました。これまで毎年のように身売り話がメディアを騒がせてきたロッテですが、そんな怪情報が水面下で消えていたのは、重光オーナーが『私の目の黒いうちは許さん』と拒み続けたことが背景にあるのです」(ロッテグループ関係者)

 一昨年、ZOZOの前澤友作前社長による球団買収話では、破格の200億円を提示されたが、門前払い。しかし、オーナーが死去したことで、「球団売却も選択肢として排除しない」環境に変化。井口資仁監督をはじめ、コーチ陣も微妙な空気を察知しているという。

 ロッテは22日、都内でコーチ会議を開催。開会前には重光オーナーに黙祷が捧げられた。その後の冒頭の挨拶で、河合克美オーナー代行兼球団社長は重光オーナーによる球団買収の経緯を明かし、半世紀に渡り毎年10億円超の赤字を出しながらも球団保有にこだわり続けた事情を伝えた。

 重光オーナーが岸信介首相(当時)から「大毎オリオンズをサポートしてくれないか」という話があったのが1968年。一度は断ったものの、再度依頼があったため’71年に正式に球団を買収し、その時の約束があったため、絶対に手放さなかったという。

「1940年代に朝鮮半島から単身で日本に渡って事業を興し、一代で日韓に巨大企業グループを起こした重光オーナーらしい男気を感じさせるエピソードだが、その遺志が今後も継承されると考えるのは早計というもの。現在のロッテHDは創業家からの独立に動いており、重光家の象徴でもあるロッテ球団からの撤退は避けて通れないと見られている」(前出・デスク)

 昨季、創立50年の節目を迎えた千葉ロッテは、初めて黒字を計上。みずほ銀行の執行役員から転身した山室晋也球団社長が経営改革に取り組み、赤字体質を払拭した。

「しかし、山室氏はこれを機に退任。サッカーJ1の清水エスパルス球団社長に転身してしまった。その背後に透けて見えるのが、親会社ロッテの千葉ロッテからの撤退、そして、株式の上場だ」(同)

 日本のロッテグループの中核会社であるロッテHDは2015年以来、お家騒動で揺れ続けている。副会長を務めていた宏之氏(重光武雄氏の長男)が解任され、武雄氏も代表権のない取締役名誉会長に退き、昭夫氏(重光武雄氏の次男)が日韓の事業を統括する「ワントップ」に立った。だが、これに反発した宏之氏が武雄氏の委任を受けて原状回復の訴訟を起こし、兄弟の乱が拡大していた。

 そこに韓国前大統領の朴槿恵被告の収賄罪にからみ、昭夫氏や親族が贈賄罪などで逮捕され、さらに混乱。そこへ今度は武雄氏の死去で巨額の相続問題…。

「一連の混乱を回避するために、ロッテHDは株式を上場して外部資本を取り込むことで重光家の持株比率を薄め、支配からの脱却を図っています。あとは、いかにして球団売却の“負のイメージ”を払拭するかでしょう」(証券アナリスト)

 球団を高値で売り抜き、かつ企業イメージを保つには、優勝が手っ取り早いが、「170キロ投手」誕生は、それ以上のインパクトがある。

 相手先はリクシル、セブン&アイ・ホールディングスなどの名が漏れ伝わっているが、どうなるか――。

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