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三田線芝公園駅前で福田首相夏休み寄宿先の怪をみる

 内閣を改造しても国民に“ダメ印”を押された事実は変わらない福田康夫首相(72)が、6日間ホテルに缶詰で「サボっていた」とする夏休みを過ごしたのは、港区芝公園のザ・プリンスパークタワー東京である。ホテル名までは意外と知られていないようだが、その敷地内で運命の巡りあわせともいえる奇妙な歴史の偶然を発見した。

 三田線芝公園駅からすぐの同ホテルは、徳川将軍家の菩提寺としても知られる浄土宗大本山増上寺と隣接する。重要文化財の旧台徳院霊廟惣門=写真=はホテルの敷地内に入り込むように位置し、夜間はライトアップされて幻想的だ。門の左右に立つ243.5cmの阿形と247.0cmの吽形は、江戸の仏師が制作したとみられる寄せ木造の貴重な作品で、記念写真を撮る観光客も多い。
 「霊廟」とは先人の霊を祀る墓所のこと。旧台徳院がだれを示すかといえば徳川2代将軍秀忠。江戸幕府を開いた初代家康のジュニア(3男)が眠っているのである。
 福田首相もまた父・赳夫と親子二代にわたって総理の座を務めているわけだが、その評価となると、今日までの政治手腕を見る限り厳しくせざるを得ないだろう。
 さて、福田首相は秀忠とどこか似ている。徳川15代にわたる長期政権では存在感が薄く、天下分け目の関ヶ原の戦いに遅刻するなど軍略の才に疑問符をつける歴史研究家は少なくない。通説では、家康を悩ませる出来の悪い息子という人物像が濃くなっている。
 偉大な父親と悩める息子。親子二代で政権を握りながら、息子はもうひとつピリッとしない。政治判断が遅い。福田首相がホテルの部屋から秀忠の霊を祀る門を眺めたかは分からないが、魂が共鳴し合って呼び寄せたのかもしれない。

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